熊本・鹿児島両県の関係4団体 南九州西回り道の整備推進求める 財務省・国交省へ要望活動

[caption id="attachment_11356" align="alignleft" width="300"] オンラインで要望活動を行う4団体[/caption]

熊本・鹿児島両県の関係4団体は7月19日、南九州西回り自動車道の整備推進を求める要望活動を財務省と国土交通省へオンライン面会形式で行った。

同自動車道の整備に必要な予算の長期安定的な確保と当初予算での措置、ミッシングリンクを早期に解消し、国道3号とのダブルネットワークを構築するよう予算の重点配分を行うほか、芦北出水道路(水俣IC~出水IC間)の供用予定年次の明示と早期完成、阿久根川内道路の全区間における用地取得や着工、4車線化の事業中区間の整備促進と未事業区間の早期事業化などを要望した。

具体の要望者は、南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=塩田康一鹿児島県知事)、同建設促進期成会(会長=椎木伸一出水市長)、鹿児島県議会南九州西回り自動車道建設促進議員連盟(会長=伊藤浩樹県議会議員)、熊本県議会県南振興議員連盟(会長=吉永和世県議会議員)の4団体。

同協議会会長の塩田知事は、「地元の取組として、阿久根川内道路では、用地の先行取得を行っている。ミッシングリンクの早期解消とダブルネットワーク構築に向け、予算の重点配分をお願いしたい」と述べた。

椎木市長は「目に見えて、工事が進んでいることを実感している。期成会として、今後とも最大限努力していきたい」、伊藤県議は「本道路の整備で農畜産物の鮮度保持や販路拡大が期待されている」、吉永県議は「令和2年7月豪雨において、本自動車道が代替道路として大きな役割を果たした」と話した。

要望を受け、財務省の奥達雄主計局次長は「災害の激甚化が広く起こっており、道路整備が非常に重要。厳しい財政状況であるが、必要な生活基盤の整備と援護はしっかりと前に進めていきたい」と述べた。

また、国土交通省の吉岡幹夫技監は、「改めてミッシングリンク解消の必要性を感じた。防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策予算で確実に事業を実施していくことが重要」と語り、村山一弥道路局長は、「予算を確保し、やるべき工事は早く進めていきたい」と答えた。

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