[caption id="attachment_15834" align="alignleft" width="399"] 出雲湖陵ICで行われたテープカット[/caption]
山陰道「出雲・湖陵道路」(延長4・4㌔)、「湖陵・多伎道路」(延長4・5㌔)総延長8・9㌔が2日、開通した。これにより、山陰道は鳥取県琴浦町の大栄東伯ICから島根県大田市温泉津町の石見福光ICまでの約153㌔が連続して通行することが可能となり、島根県庁~浜田市役所間の所要時間はこれまでより約10分短縮。救急搬送時や災害時の「命の道」、雇用の確保や産業振興など、人流・物流の活性化による様々な効果が期待される。
鳥取/大栄東伯IC~島根/石見福光IC間 約153㌔連続走行可能に
午後5時からの一般開放に先立ち、島根県出雲市立湖陵中学校で開通式典が開催され、丸山達也島根県知事をはじめ、飯塚俊之出雲市長、上定昭仁松江市長など沿線市町長、高見康裕国土交通大臣政務官や青木一彦内閣官房副長官、NEXCO西日本の小笹浩司取締役常務執行役員など関係者約330人が出席。主催者を代表し、高見大臣政務官は「開通により人流や物流の円滑化、国土強靱化、地域創生などの効果が期待される」と挨拶。丸山島根県知事は「この開通を契機に、さらに県内の高速道路・高規格道路の整備が一層進み、島根県内全体のさらなる発展につながるよう取り組んでいく」と述べた。
関係者らは、出雲湖陵ICへ移動し、テープカットやくす玉開披、パトカーやトラックなど関係車両がパレードをして開通を祝った。
「出雲・湖陵道路」は2008年度に事業着手、総事業費は約398億円。「湖陵・多伎道路」は12年度に事業着手、全体事業費は約284億円。いずれも暫定2車線、設計速度80㌔/時、通行は無料。島根県によると、今回の開通で県内の山陰道の開通率は72%から77%になり、来年度開通予定の「三隅・益田道路」(延長15㌔)を加えると、開通率は85%になる見込みとしている。