「ふくしま復興再生道路」として福島県が整備を進めてきた小名浜道路と常磐自動車道・いわき小名浜ICが8月7日、開通する見通しであることが、県とNEXCO東日本より発表された。
小名浜道路は常磐道と小名浜港を結ぶ全長8・3㌔の自動車専用道路で、東日本大震災後の2012年度に復興再生道路として構想が示された。14年度に都市計画決定、常磐道への連結許可を経て、16年度より建設工事が進められてきた。
小名浜港は福島県最大の港湾で、近年は南東北と北関東への物流拠点として海外への輸出入量が年々増大している。開通により、この小名浜港から常磐道までのアクセス時間が従来の半分以下の約13分に短縮。物流・産業面における地域活性化を支える。
4月には小名浜港に初めて外航クルーズ船が寄港したが、同港を基点としたインバウンド需要にも対応した観光振興の面でも利便性が高まる。
また、災害時の緊急物資受入港である小名浜港と、緊急輸送を支える高速道路ネットワークを直結させることで、大規模災害時の円滑な緊急輸送を支えることが期待されている。