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全国高速道路建設協議会(会長=河野俊嗣宮崎県知事)は3日、東京・平河町の砂防会館別館シェーンバッハ・サボーで第61回総会を開催した。来賓に国定勇人国土交通大臣政務官ほか与野党の衆参国会議員を迎え、河野会長、濵田省司副会長(高知県知事)、高規格道路の整備促進を求める首長273市町村長など総勢1200人が会場に集結。ミッシングリンクの解消や暫定2車線区間の4車線化、国土強靱化の推進に必要な予算の確保を求める決議を採択し、国定政務官に手交された。総会後の特別要望では河野会長、濵田副会長が石破茂首相、林芳正官房長官、斎藤洋明財務副大臣と面談。決議の実現を求めた。
国土強靭化、予算確保を訴え
総会では冒頭、主催者を代表して登壇した河野会長は、昨年の令和6年能登半島地震のほか相次ぐ豪雨災害、大規模の山林火災に見舞われた被災地の方々へお見舞いの言葉を述べた後、「南海トラフ地震など大規模地震への備え、そして激甚化・頻発化する豪雨災害に警戒すべき時期を迎え、災害時の高規格道路ネットワークの整備は喫緊の課題であることを強く感じている」と挨拶した。
続けて、河野会長は国土強靱化について「3か年の緊急対策、5か年加速化対策に続き、来年からスタートする実施中期計画の素案が先般、示され、20兆円強というこれまでを上回る事業規模が示された」と言及。「全高速の力を結集して、必要な財源の確保に取り組む。ミッシングリンクの解消、暫定2車線区間の4車線化、スマートICの整備など我々の命や暮らし、経済をしっかり支える高規格道路の整備、機能強化に向け、全国51団体と力を合わせ前進していく」と決意を語った。国土交通省を代表して挨拶に立った国定政務官は「国内投資の拡大や生産性向上など我が国の経済成長に貢献する観点から、道路整備に関する課題解決が図られるよう、これまで以上の予算を確保しなければならない」と述べ、高規格道路をはじめ必要な道路整備を着実に推進していくことを誓った。
壇上では、河野会長ら全高速役員から国定政務官への決議手交式が執り行われた。
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石破首相、林官房長官へ特別要望も
総会後、河野会長、濱田副会長は官邸、財務省を訪問。石破茂首相、林芳正官房長官、斎藤洋明財務副大臣と面談、要望活動を実施した。
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石破首相は「ミッシングリンクの解消、機能強化は国土強靱化のためにも重要。決議は内閣でも共有する」、林官房長官は「決議は骨太方針にも取り入れる」と応じ、要望に理解を示した。
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全高速第61回総会 決議
高規格道路は、我が国の産業発展に資するとともに、大規模災害時における広域支援ルートとして国民の命を守る社会資本の要である。
気候変動の影響等で激甚化・頻発化する自然災害による脅威と、コロナ禍で疲弊した地域経済の復興等に対応していくため、ミッシングリンクの早期解消によるダブルネットワークの構築や暫定2車線の4車線化、スマートICの整備など既存高速道路の機能強化は喫緊の課題であり、財政が逼迫する中、国民の生命・財産を守る高規格道路ネットワークの構築、持続可能な維持管理に向けて、次に掲げる事項の実現を強く要望する。
一、厳しい国際競争力の中、我が国の経済成長と国際競争力を一層強化するため、国内投資拡大や生産性向上につながる高規格道路の未整備区間の解消及び暫定2車線の4車線化、新東名・新名神の6車線化など、幹線道路ネットワークの機能強化を推進すること
一、国土強靱化実施中期計画について、能登半島地震や八潮市の事故等を踏まえた更なる対策などを位置づけ、現行の対策を大幅に上回る必要な事業・予算規模で策定し、必要な予算・財源を通常予算とは別枠で満額確保すること
一、国土強靱化関係予算については、今後の資材価格等の高騰等の影響を適切に反映し、必要な予算を満額確保すること
一、有料の高速道路について、料金徴収期間の延長による財源を活用し、更新事業や耐震補強、暫定2車線の4車線化などの機能強化を着実に進めること
一、高速道路のさらなる利活用を促進し、カーボンニュートラルの推進やドライバー不足への対応の観点から、ピンポイント渋滞対策の実施及びスマートICの整備、ETC専用化、休憩施設の機能強化等を推進すること
一、国が管理する無料の高速道路において、必要に応じて機能強化を図りつつ、維持管理を確実に実施するため、有料制度の活用など安定的な財源の確保について、地域の意見を踏まえ検討すること
一、インバウンドや国内交流の更なる拡大による観光振興に向け、高速道路の観光周遊パスを自治体や観光事業者等との連携を強化しつつ拡大するとともに、観光地における過度な交通集中による混雑の緩和を図るため、混雑状況に応じて料金を可変とするロードプライシングや、休日と平日のバランスの見直しなど、観光需要の分散・平準化のための高速道路料金割引の見直しを実施すること
一、国内投資拡大や生産性向上など、我が国の経済成長に貢献する観点から、資材価格の高騰や賃金水準の上昇に対応する中でも、計画的・長期安定的な道路整備・管理が進められるよう、新たな財源を創設するとともに、令和8年度予算では、道路関係予算を拡大した上で、所要額を満額確保すること
令和7年6月3日
全国高速道路建設協議会