長野県の中央自動車道・諏訪湖SAに接続する「諏訪湖スマートIC」が7月27日開通した。同ICは上り線が諏訪市に、下り線が岡谷市に位置することから両市で式典が開かれ、延べ260人の参加者が新たな玄関口の誕生を祝った。
諏訪市の上り線アクセス道路ボックストンネル内で催された式典で、早出一真岡谷市長は「開通で生まれる新たな流れとともに、本市の様々なポテンシャルを十分に活かし、魅力と活力あふれるまちづくりを推進する」、金子ゆかり諏訪市長が「力を合わせて実現したスマートIC。昨年5月には諏訪湖サイクリングロードが完成した。高原湖畔都市づくりを目指したい」と述べた。
諏訪湖スマートICは岡谷ICと諏訪ICのほぼ中間に位置。両市と県、NEXCO中日本の4者が連携し2021年5月に着工。5年後の交通量は上下線合わせて3600台/日(下り線2500)台を想定している。
諏訪湖を望む見晴らしの良いスマートICにはこの日、開通を待つ車両が、上下線で列をつくった。長野県諏訪地域振興局商工観光課では、開通を記念して「インスタへの写真投稿キャンペーン」を9月30日まで実施中だ。8月23日には、談合坂SA(下)で「諏訪地域PRイベント」も予定されている。
~諏訪湖スマートICで開通前見学会~
アプローチ道路やETCゲートを住民に公開
中央自動車道・諏訪湖スマートIC開通を2週間前に控えた現地では7月15日、長野県岡谷市と地元小坂区の住民を対象とした「開通前見学会」を開催、延べ240人が参加した。
同日は岡谷市都市計画課やNEXCO中日本の担当者が案内人となり、諏訪湖SAから一般道に繋がるアプローチ道路やETCゲートなどを一時間かけて見学。快晴の青空のもと、参加者は日傘をさしながら、諏訪湖を望む風光明媚な景観を「こんなにゆっくり見ることは、今しかできない」と感動した様子で見学していた。
同市都市計画課によると、「当初定員を上回る参加で、多くの皆さんに楽しんでいただけた」と話している。
諏訪湖スマートICは、下り線側が岡谷市、上り線が諏訪市側に位置。諏訪市でも同様の見学会が6日に行われ好評だった。