南九州西回り道の早期全通を 塩田鹿児島県知事ら要望団が訴え

[caption id="attachment_16436" align="alignleft" width="377"] 森山自民党幹事長に要望書を手交する塩田鹿児島県知事[/caption]

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=塩田康一鹿児島県知事)と南九州西回り自動車道建設促進期成会(会長=椎木伸一出水市長)は7月29日、九州縦貫自動車道や東九州自動車道ともに九州の一体的な浮揚、発展に寄与する高速道路、南九州西回り自動車道の早期全線開通を訴える要望活動を実施した。

塩田鹿児島県知事、亀崎直隆熊本県副知事、椎木出水市長ら要望団は自民党本部、国土交通省、財務省を訪問。自民党では森山𥙿幹事長、国交省では塩見英之国土交通審議官、沓掛敏夫道路局長、財務省では宇波弘貴主計局長、中山光輝主計局次長と面談、要望書を手交した。

要望で塩田鹿児島県知事は「これまでの開通により、産業や観光など様々な面で効果が出ており、災害時においては、九州縦貫道や国道3号の代替路としてダブルネットワークの機能を発揮している」とした上で、「南九州西回り道は約39㌔のミッシングリンクが残っている。沿線地域では、南九州西回り道の全線開通を見据え、多くの企業が進出している」と説明。「沿線地域の民間投資の誘発や生産性の向上等による持続的な経済成長と、激甚化・頻発化する自然災害の脅威に対応していくため、南九州西回り道の整備は必要不可欠」と訴えた。

これに対し、塩見国土交通審議官が「工事が早く完了できるよう、用地取得等にしっかり取り組む」と応じたほか、宇波主計局長は「事前防災の観点から、ミッシングリンク解消は重要な課題」と指摘。森山自民党幹事長は「資材や人件費等が高騰しているため、それに耐えうる予算を要求していかなければいけない」として、整備促進に決意を示した。

要望書では①芦北出水道路・水俣IC~出水IC間、阿久根川内道路・阿久根IC~薩摩川内水引IC間の供用予定年次の明示及び早期完成を図ること②阿久根川内道路について全区間で用地取得や工事に着手し、更なる整備促進を図ること➂暫定2車線区間における4車線化の優先整備区間である美山IC~伊集院IC間の整備促進と残る優先整備区間の早期事業化並びに八代南IC~日奈久IC間の早期事業化等を要望した。

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