[caption id="attachment_16522" align="alignleft" width="362"] 後藤田徳島県知事が沓掛道路局長に要望書を手交[/caption]
徳島県は、徳島南部自動車道と阿南安芸自動車道の早期整備、徳島自動車道の早期4車線化と緊急安全対策の実現などを求める決起大会を東京都内で開催した。県単独での都内開催は、昨年に続き2回目。
後藤田正純知事を筆頭に、県・県議会議員・市長村長・市町村議会議長・関係団体・民間企業が大会に出席し、県民の熱い思いや切実な願いを込め、気勢を上げた。
主催者挨拶で後藤田知事は、能登半島地震を例に「道路が3本あっても交通が寸断してしまった。徳島南部地域は国道55号1本のみで極めて危険な状態」と述べ、「国民を守る国土強靱化を地域間格差なく進めてほしい」と訴えた。また、蓄電池関連企業の集積を目指す「徳島バッテリーバレイ構想」についても紹介し、地域の魅力度や生産性向上による地方創生を目指す考えを示した。
さらに、徳島道で発生した暫定2車線区間での正面衝突事故を受け、徳島道の早期4車線化と緊急安全対策の早急な対応を求めた。
地元代表挨拶では徳島県議会徳島南部自動車道・阿南安芸自動車道建設促進議員連盟と徳島県商工会連合会の会長を務める岡本富治県議会議員が「〝道路は経済〟の思いで燃えている」と、今年度開通が予定されている徳島南部自動車道・小松島南~阿南間の25年度開通への期待を語った。
来賓挨拶では衆議院議員の金子恭之自民党ITS推進・道路調査会長が、8月10日からの大雨で被災した地元熊本県内の状況について、「道路が整備されているエリアは被災することがなかった」と報告し、「幾重にも道路が必要だ。廃止が決まったガソリン税の暫定税率についても、これに替わる財源を探す必要がある」と発言。山口俊一衆議院議員もこれに続き「フルスペックの開通に向けてこれまで以上にお力添えを」と呼び掛けた。
大会終盤では、後藤田知事ら地元代表が、金子会長、国土交通省の沓掛敏夫道路局長、NEXCO西日本の後藤貞二専務に、出席者の総意を要望書として手交。全員参加による熱気あふれるがんばろう三唱で閉会した。