京奈和道建設促進大会 8日に都内で 早期全通求め

[caption id="attachment_16633" align="alignleft" width="423"] 会場総立ちの中、山下奈良県知事らから要望書を手交[/caption]

京都、奈良、和歌山3府県を結ぶ京奈和自動車道の早期全線開通を求め、「京奈和自動車道建設促進大会」が8日、JA共済ビルで開催された。「ミッシングリンクの早期解消やアンカールートの早期整備など災害に強い道路ネットワークの確保が急務」として、関西大環状道路の一翼を担う京奈和道の整備促進を訴え、気勢を上げた。

大会は京奈和自動車道建設促進協議会(会長=山下真奈良県知事)が主催。会長の山下奈良県知事、京都、和歌山両府県副知事、3府県議会議員、沿線自治体の首長等のほか、来賓として国土交通省の沓掛敏夫道路局長、NEXCO西日本の芝村善治社長、地元選出国会議員等が参加し、総勢約150人が会場に詰め掛けた。

冒頭、主催者を代表して山下奈良県知事は「京奈和道の整備により企業立地が右肩上がりに伸び、観光面においてもコロナ禍前の水準に戻るなど順調に推移している。今後の企業立地、来夏に飛鳥・藤原の宮都の世界遺産登録が予定されることによる観光振興、そして県が進める広域防災拠点へのアクセス向上に向けて京奈和自動車道の早期全線整備は不可欠」と挨拶。「3府県の悲願実現に向け、整備に必要な予算確保を目指し、国へ積極的に働きかけていく」と決意を語った。

来賓挨拶では、沓掛道路局長が延長約120㌔のうち88㌔が開通し、3割が未開通となっている現況を説明し「早期整備のためにも、事項要求となっている国土強靱化関係予算も含め、予算確保が重要」として、協力を呼びかけた。

続いて地元の声として京都府を代表して谷口雄一木津川市長、奈良県を代表して亀田忠彦橿原市長、和歌山県を代表して県トラック協会の横山郁芳副会長が意見発表。
この後、友井泰範和歌山県副知事が①事業中の大和御所道路、大和北道路の整備促進②京奈道路・田辺北IC~木津IC間の早期4車線化➂京奈和自動車道の整備効果を更に波及させる和歌山環状北道路と京奈和関空連絡道路の早期事業化④2026年度道路関係予算の確保と25年度補正予算の速やかな編成――を骨子とする要望書を朗読した。

最後に沓掛道路局長、芝村西日本社長ら来賓へ要望書が手交された。

大会後、山下奈良県知事ら要望団は要望活動を実施し、財務省で山川清徳主計官、国土交通省で廣瀬昌由技監と面談。大会の状況を報告するとともに、京奈和自動車道の整備促進と整備のために必要な予算の確保を求めた。

 

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