圏央道開通続く民うう拡大に期待

 首都圏環状道路の一翼を担う圏央道の開通が相次ぐ。寒川北IC~海老名JCT間(延長4・3㌔)が3月8日に、久喜白岡JCT~境古河IC間(19・6㌔)が3月29日にそれぞれ開通することが発表された。国際競争力と成長を支える高速道路として、民需の拡大に期待がかかる。

3月8日開通寒川北~海老名間 「ロボット特区」支える

 国土交通省関東地方整備局、NEXCO中日本が整備を進めている圏央道・寒川北IC~海老名JCT間(延長4・3㌔)が3月8日、開通する。これにより、圏央道の神奈川県区間となるさがみ縦貫道路が全線開通となる。

 さがみ縦貫道路は昭和63年度に茅ヶ崎JCT~東名間での事業着手以降、平成22年2月には海老名JCT~海老名IC間で初開通。そして、首都圏環状道路の重点整備という国の方針の下、順次延伸され、今回、待望の全通を迎える。

 神奈川県では、今後の圏央道の整備を見越して、内閣府へ地域活性化総合特区制度の指定を申請。平成25年2月に「さがみロボット産業特区」として指定された。同区間沿線はロボット特区にあたることから、今後更に民間の投資を喚起し、先端企業や物流施設の集積が進むことになる。
 また、圏央道を利用することにより江の島から日光、江の島から軽井沢の所要時間がそれぞれ従来より約80分と大幅に短縮。観光の広域化に貢献する。

久喜白岡~境古河間3月29日開通

 国交省、NEXCO東日本は13日、圏央道・久喜白岡JCT~境古河IC間(延長19・6㌔)が3月29日に開通すると発表した。

 圏央道は、国際競争力を強化し民需拡大に資することが指摘されているが、同区間周辺でも古河名崎工業団地、五霞IC周辺地区(土地区画整理事業)、幸手中央地区産業団地など工業団地等への企業立地が進行している。
都心を経由し、埼玉や北関東、東北方面と成田国際空港を結ぶ広域ルートの一端を担う同区間の開通は、民需拡大、地域経済の好循環が期待されている。

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