国土交通省松江国道事務所(三浦倫秀所長)は18日、山陰道(出雲~仁摩間)で事業を進めていた「出雲・湖陵道路」(延長4・4㌔)と「湖陵・多伎道路」(延長4・5㌔)の2区間総延長8・9㌔を、2025年3月2日に開通すると発表した。また、両道路の中間地点に新設するICの名称は、これまで仮称としていた湖陵ICを「出雲湖陵IC」に正式決定した。
山陰道は鳥取県から山口県の日本海沿いを東西に結ぶ延長380㌔の路線。山陰道(出雲~仁摩間)は、緊急時の代替路線の確保や国道9号の隘路区間の解消、観光・医療・物流活動の支援、地域間交流の促進等を目的とした延長37・1㌔の事業。16年3月に朝山・大田道路、翌年同月に多伎・朝山道路、今年3月には大田・静間道路、静間・仁摩道路が開通している。
今回の開通により、山陰道は鳥取県琴浦町の大栄東伯ICから島根県大田市の石見福光ICまでが1本の高速道路で結ばれ、島根県庁~濱田市役所間の所要時間はこれまでより約10分短縮する。また、世界トップシェアを誇る企業が立地する出雲市へのアクセス性が向上し、更なる企業進出、雇用機会の増加や、島根県東部地域内での周遊性向上、国道9号の通行止め時の代替機能向上などが期待される。
丸山達也島根県知事は「鳥取県境から石見福光ICまで連続してつながり、企業誘致や広域的な観光振興による地域経済の発展につながるものと期待している。今後も、山陰道の早期全線開通に向けて全力で取り組んでいく」とコメントした。