国土交通省三陸国道事務所(田中誠柳所長)は1月30日、三陸沿岸道路の「宮古田老道路」(延長21㌔)のうち、田老第2IC~田老北IC間(延長4㌔)と、「田老岩泉道路」田老北IC~岩泉龍泉洞IC間(延長6㌔)の延長計10㌔を3月21日に開通すると発表した。開通時刻、開通式典は決まり次第発表。
復興道路・復興支援道路の震災後事業化区間では2番目の開通となる。区間中の岩泉南ICと田老第2ICは、宮古市街地方面への乗り降りが出来ず、田老北ICは岩泉方面への乗り降りが出来ない。開通区間は通行無料。
今回の開通により、三陸沿岸地域の命をつなぐ緊急輸送道路を確保するほか、国道45号の急カーブや急勾配を回避することにより、岩泉龍泉洞ICから県立宮古病院への所要時間が約16分短縮する。速達性や安定走行で傷病者の身体的負担も軽減され、救急活動に寄与する。また、三陸沿岸地域には、震災遺構や三陸ジオパークなど豊富な観光資源が存在しており、今年6月の岩手県初となるフェリー定期航路開設や道路整備によるアクセス性向上により、地域の観光振興を支援するなどの整備効果が期待される。
「宮古田老道路」の残る宮古中央IC~田老第2IC間(延長17㌔)は、20年度の開通を予定している。