下北半島縦貫道路早期完成へシンポ 2032年全線完成へ情報共有

[caption id="attachment_15530" align="alignleft" width="300"] ガンバロウ三唱[/caption]

本州最北端で高規格道路整備を目指す下北未来塾、下北半島縦貫道路早期実現促進協議会、むつ市の3団体は11月9日、青森県むつ市内で第17回シンポジウム「下北からのメッセージ2024」を開催した。2月に青森県の宮下宗一郎知事が「全長約70㌔の2032年度全線完成を目標とする」と発表し、地元では全線完成への期待が高まっており、同日は沿線から約160人が参集し、豪雪地域の命綱となる下北半島縦貫道路の早期完成へ心をひとつにした。

主催者挨拶では清川わか塾長が「新年早々能登半島で大地震が起こり、多くの犠牲者が出た。同じ半島で暮らす私たちにとって他人事とは思えない」と発言。山本知也むつ市長は「『あと8年でできる』と安心している場合ではない。早期に必要だという思いを共有し、一緒に取り組まなければ」と呼び掛けた。

来賓挨拶では宮下知事が来年度、同道の横浜南BP(7㌔)、横浜北BPの一部区間(1・5㌔)、むつ南BP(5・3㌔)の3区間延べ13・8㌔が開通する見通しであることを改めて紹介。「より便利になる。そして32年度には、圧倒的に地域のあり方が変わる」と強調し、「地域一丸で予算を獲得しなければ目標達成は難しい」と訴えた。

会の中盤、国土交通省の山本巧道路局長が「これからの東北と道路整備の役割」について基調講演し、人口減少下における道路の必要性などを紹介した。また、市民からの意見発表には青森大学社会学部の川嶋真実さんや、むつ市地域文化・スポーツクラブ「むつ☆かつ」に所属する田名部中学校の中村彩羽さんと石田夕奈さんが登壇し、同道への思いをはつらつと発表。約2時間の会合は、下北半島縦貫道路早期実現促進協議会の内田大輔会長のガンバロウ三唱で幕を閉じた。

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