中部日本横断自動車道建設促進大会 長坂JCT~八千穂高原IC間 早期事業化を国に要望

[caption id="attachment_12829" align="alignleft" width="300"] 中部日本横断道の全通に向け、一致団結を呼びかける長崎知事[/caption]

静岡、山梨、長野、新潟の4県と沿線市町村で構成する中部日本横断自動車道建設促進期成同盟会(会長=長崎幸太郎山梨県知事)は11月2日、東京・平河町の都道府県会館で、長坂JCT~八千穂高原IC間の早期事業化等による全線開通に向け、建設促進大会を開催した。大会後、長崎知事らは国土交通省などに対し要望活動を行った。

新東名の清水連絡路、中部横断道、上信越道で構成される中部日本横断道の建設を促進し、沿線地域の産業経済の発展と地域振興を図るため、長崎知事と上村英司北杜市長、栁田清二佐久市長ら沿線市町村長、4県の関係国会議員、国土交通省の丹羽克彦道路局長など関係者約100人が集結した。

大会冒頭、長崎知事は、中部横断道の長坂JCT~八千穂高原IC間はミッシングリンクとなっており、中部横断道のポテンシャルが現時点で発揮されていないとして「現在進行中の環境影響評価などの手続きを速やかに進め、国に対し早期事業化を強力に働きかけていく」と述べ、関係者らに支援を呼びかけた。

丹羽道路局長は「残る未開通区間の長坂JCT~八千穂高原間ICについては、引き続き山梨、長野両県と連携し詳細なルートなどを検討していく」と述べた。
続く意見発表では、南アルプス女性みちの会の長澤よし子会長や、長野県のこうみ女性みちの会の井出とき子会長、北杜市農業企業コンソーシアムの藤巻眞史会長、佐久商工会議所の中川正人会頭がそれぞれ登壇。中部横断道(静岡~山梨間)の全線開通による様々な整備効果を紹介した後、中部日本横断道の1日でも早い全線開通に向けた思いを熱く語った。

最後に上村北杜市長が、長坂JCT~八千穂高原IC間の早期事業化、白根IC~双葉JCT間4車線化の早期事業化、新清水JCT~富沢IC間の両河内スマートICとICアクセス道路の整備促進などを盛り込んだ大会決議を朗読、満場の拍手をもって採択された。

この後、長崎知事らは、採択された大会決議を携え、国土交通省の西田昭二大臣政務官、吉岡幹夫技監と面談し要望書を手交。西田政務官は「日本のど真ん中を通る道路の必要性は言うまでもない。国交省としてもしっかりと全力で対応する」と理解を示し、吉岡技監は「地元の方々の意見をくみ上げながら対応していく」と述べた。

要望後の取材に対し、長崎知事は「沿線4県の総意である長坂・八千穂間の早期事業化に向けた熱意を、非常に前向きに理解して頂けたと思う」と述べた。

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