[caption id="attachment_13913" align="alignleft" width="300"] 挨拶する長崎山梨県知事。早期事業化へ決意を語った[/caption]
山梨県は7日、東京都内で「中部横断自動車道整備促進『開(甲斐)の国』前進大会」を開いた。唯一のミッシングリンクとなっている山梨・長野県境区間長坂~八千穂間に7月19日、国から具体的なルート案が示されたことを受け、地元の喜びの声と、今後の手続きに、しっかり取り組んでいくという決意を国へ伝え、早期事業化を求めるために開催したもの。沿線で活動する15団体を中心に地元国会議員、首長ら約150人が参集し、「1日も早い事業化」へ、決議手交やシュプレヒコールで心を一つにした。
静岡県静岡市から山梨県を通過し長野県の小諸市までを南北約132㌔で結ぶ中部横断道は、21年8月29日に山梨・静岡区間が全通し、企業立地の推進など様々な開通効果が出ていることから、長坂~八千穂間開通への期待がより高まっている。
主催者の長崎幸太郎山梨県知事は冒頭「中部横断道は太平洋と日本海を結ぶ極めて重要な道路であり、山梨県の『開の国』への進化を促進する鍵」と述べ、今後速やかに都市計画決定を進め、年内に北杜市や韮崎市などで住民説明会を開催する予定であることを明らかにした。
また、来賓祝辞では中谷真一衆議院議員が「長崎知事を筆頭にしっかりスクラムを組んで事業化に取り組む」、堀内詔子衆議院議員が、「2年前にようやく太平洋側を見ることができた。これからは日本海を目指して頑張りたい」等と決意表明。意見発表では、建設促進を望む期成同盟会や経済団体、女性団体、首長ら15人が登壇し、これまでの活動や道路への思いを振り返るとともに、今後の取り組みや意気込みを熱く語った。
大会では、上村英司北杜市長による決議朗読の後、長崎知事が国土交通省の丹羽克彦道路局長に決議を手交。丹羽局長は「山梨・長野両県の手続きが終われば、事業化に向け準備を進める」と語った。