NEXCO西日本は、4月22日に発生した新名神有馬川橋工事の事故のため、一時中断していた工事を8月5日に再開した。
16年度末開通を目標として事業を進めてきた新名神の高槻~神戸間41㌔は、有馬川橋工事の施工工程見直しや、今後も全工事の各段階において継続的な安全点検を実施して安全対策を確実に行うため、17年度末の全線開通を新たな目標とし、1日も早い開通を目指す。
事故後有識者による技術検討委員会を設置し、事故原因と共に再発防止策や今後の工事対応方針の審議を重ねてきた。
施工を請け負った横河ブリッジは施工計画を見直し、有馬川橋の架設工法について、事故前に採用していた降下用受梁を用いた吊り下げ方式からH形鋼などを井桁状に積み上げた架台を用いるサンドル方式に変更した。
また、高槻~川西間24㌔について、一部のトンネル工事において地すべりに対する安全対策のため、施工工程の見直しを行い、17年秋ごろの部分開通を目指す。