[caption id="attachment_3297" align="alignleft" width="300" caption="多賀城ICで開通式典の後、通り初め"][/caption]
復興支援道路「三陸沿岸道路」の仙塩道路(仙台港北IC~利府中IC間)(延長7.8㌔)のうち、仙台港北IC~利府JCT間(延長4.7㌔)が3月27日、完全4車線化で開通した。また、同区間に多賀城市初のIC「多賀城IC」が新設され、同ICで開通式典が開催された。
式典には、宮城県の三浦秀一副知事、菊池健次郎多賀城市長などの関係者や、地域住民など約400人が出席し、テープカットやくす玉割りを行い、供用開始を祝った。
三浦副知事は「東日本大震災発生から5年が経過した。県としては引き続き、復旧・復興の更なる加速化を図り、県が目指す『創造的な復興』を成し遂げるため、全力で取り組んでいく」と村井知事の挨拶文を代読した。
仙塩道路は1997年に供用開始。年々増加する交通量に加え、東日本大震災以降、復興支援道路として更に交通量が増大していたことから、4車線化が強く望まれていた。国土交通省東北地方整備局とNEXCO東日本東北支社は、12年4月に4車線化工事を着手。4車線化とIC設置の事業費は、国土交通省が約240億円、NEXCO東日本が約29億円。
今回の開通で、2車線区間のボトルネック及び、三陸沿岸道路と仙台北部道路の合流部における車両の錯綜が解消し、慢性的な混雑が緩和される。また、唯一市内にICがなかった多賀城市にICが新設され、地域産業・観光などの活性化が期待される。