国土交通省沼津河川国道事務所(藤井和久所長)は11月26日、整備を進めている伊豆縦貫自動車道天城北道路・大平IC(静岡県伊豆市修善寺)~月ケ瀬IC(同市矢熊)間5.1㌔が19年1月26日に開通すると発表した。仮称だった天城湯ヶ島ICは月ケ瀬ICに決定し、この開通で天城北道路は全線開通となる。また天城北道路とのアクセス道路となり、静岡県が建設を進めている下船原バイパス(伊豆市下船原~月ヶ瀬、0.84㌔)も同時に開通する。
同道が開通すると沼津市~下田市の所要時間が短縮し、17年には約89万人が訪れた河津桜まつりなど地域イベントの観光客のさらなる増加も見込める。また、14年の東駿河湾環状道路開通後、伊豆地域北部の観光客数が約3倍増加したが、今回の開通により、ユネスコが認定した伊豆半島ジオパークや土肥温泉等の中伊豆地域への観光客増加にもつながり、さらなる観光活性化が期待される。
土砂災害危険箇所がある国道136号が土砂崩落等で通行止めになった場合、伊豆市土肥の田方南消防署西出張所から第3次救急医療施設である伊豆の国市の順天堂大学医学部付属静岡病院まで約30分の迂回を強いられていたが、今回の開通で危険箇所を回避でき、災害に強い道路が形成される。