伊豆縦貫道の完成を!3団体が促進大会で必死の訴え

[caption id="attachment_12452" align="alignleft" width="300"] 川勝静岡県知事から丹羽道路局長へ要望書が手交された[/caption]

伊豆縦貫自動車道の一層の整備推進を目的に、伊豆縦貫自動車道建設促進期成同盟会(会長=川勝平太静岡県知事)、伊豆縦貫自動車道建設推進期成同盟会(会長=田中豊下田商工会議所会頭)、東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会(会長=賴重秀一沼津市長)の3団体は7月22日、東京・永田町の全国町村会館で合同促進大会を開催した。ポストコロナ時代を見据えた伊豆地域の活性化と、安全安心な生活環境の確保に不可欠な伊豆縦貫自動車道と同道の一部を構成する東駿河湾環状道路の早期全線開通を訴えた。

伊豆縦貫自動車道は、沼津市と下田市を結ぶ延長約60㌔の自動車専用道路。東名、新東名と連絡することにより、伊豆地域の災害に弱く脆弱な道路網の強化を図り、観光を中心とした産業の活性化や救急医療施設への搬送時間の短縮など、地域の発展に大きな役割を果たすことが期待されている。

今年度中には河津下田道路Ⅱ期区間のうち河津IC~逆川IC間の開通が予定されているほか、難所と言われる天城峠を越える区間、天城湯ケ島~河津間で都市計画・環境アセスメントの手続きが進められるなど、地域では早期開通に向けた機運が高まっている。

こうした状況を踏まえ、挨拶に立った川勝静岡県知事は「この10年で伊豆半島の存在感は高まり、伊豆縦貫自動車道の整備についても関係の皆さんの努力で着々と進み、天城越えの事業化がいよいよ見えてきた」と指摘。「下田まで繋がり全線開通することは、防災上の観点からも大きな意味を持つ。早期整備へ力を合わせて頑張ろう」と力強く語った。

大会では伊豆縦貫自動車道全線の早期完成、天城峠を越える区間の早期事業化、東駿河湾環状道路の未事業区間(愛鷹以西)の早期事業化、東駿河湾環状道路の全線4車線化等を求める決議を採択。川勝知事ら3団体代表から来賓出席の丹羽克彦国土交通省道路局長へ、決議文をまとめた要望書が手交された。

大会後は国土交通省、財務省への要望活動を実施し、国交省では中山展宏副大臣、財務省では藤原崇政務官に面談。伊豆縦貫自動車道の早期整備、所要予算の確保等を求めた。

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