20年度の高規格幹線道路の開通延長が113㌔となることが、全高速調べで分かった。
具体に見ると、高速自動車国道は、中部横断自動車道・南部~下部温泉早川間14・0㌔、東九州自動車道・志布志~鹿屋串良間19・0㌔が21年度夏頃に開通がずれ込んだため、延長は28㌔。一般国道自動車専用道路は61・0㌔、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路が24・0㌔となる見込み。
このうち、一般国道自動車専用道路では、今年度が東日本大震災の復興創生期間の最終年度に当たること等から、復興道路に位置付けられた三陸沿岸道路を構成する路線の開通が相次いだ。
八戸・久慈自動車道は昨年12月に洋野種市~階上間が開通したのに続き、今年度末に侍浜~洋野種市間が開通すれば、待望の全線開通を迎える。
三陸縦貫自動車道は昨年7月に宮古中央JCT~田老真崎海岸間が開通したのに続き、11月に小泉海岸~本吉津谷間が開通。今年3月、気仙沼港~唐桑半島間が開通すれば三陸縦貫自動車の仙台港北~田老北間248㌔が全線開通となる。
このほか、既報の通り、高知東部道路を構成する高知南国道路の高知~高知南間6・0㌔が今月27日に開通することが四国地方整備局土佐国道事務所より発表。高知南国道路の待望の全通に地元は沸いた。
全体の開通延長としては、前年度の132㌔から113㌔と減少となったが、ここ数年、開通の牽引役となっていた三陸沿岸道路関係の事業に一応のめどが立ったことが要因。頻発化・激甚化する自然災害等への対応、ポストコロナを見据えた経済活動を見据えた上で、残されたミッシングリンクの整備をさらに急いでいく必要がある。