北海道「命のみち」東京大会 日本支える道内ネットワーク早期に ミッシングリンク解消へ気勢

[caption id="attachment_15576" align="alignleft" width="300"] 11月19日に開催された大会。整備促進へ思いを一つに[/caption]

北海道「命のみち」づくりを求める東京大会が11月19日、東京千代田区の全社協・灘尾ホールで開催された。激甚化・頻発化する自然災害の脅威から道民を守るため、そして食・観光・再生可能エネルギーなど北海道の有するポテンシャルを最大限に活かすため、整備が遅れる道内の高規格道路のミッシングリンク解消、暫定2車線区間の4車線化、直轄国道とのダブルネットワークの早期実現を目指し、気勢を上げた。

同大会は北海道高速道路建設促進期成会(会長=鈴木直道北海道知事)、北海道道路利用者会議(会長=丸岩浩二道議会建設常任委員長)、北海道道路整備促進協会(会長=硲一寿興部町長)の主催、北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連携会議(田中夕貴会長)の共催で開催。高橋克法国土交通副大臣、佐藤信秋自民党国土強靱化推進本部長代行、伊東良孝内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、地方創生)国際博覧会担当、中村裕之自民党北海道支部連合会会長など衆参国会議員のほか、山本巧国土交通省道路局長、由木文彦NEXCO東日本社長など国・関係機関の来賓にWEB参加者5人を含む305人が参加して行われた。

冒頭、主催者を代表して鈴木知事が登壇。「広大な大地に都市が点在する本道において、高規格道路をはじめとする道路ネットワークは、道民の命と暮らしを守るために欠かすことのできない「命のみち」。その役割は救急搬送や災害時の緊急輸送はもとより、物流効率化による生産性の向上や国際競争力の強化、更には農水産物の道外への供給など多岐にわたり、本道の発展に大きく貢献する」と挨拶した。

加えて、鈴木知事は昨年、国交省道路局がまとめた政策集「WISENET2050」に言及し、「道外において農水産品の輸送が高速道路中心であるのに対し、道内では一般道路が中心として示されている。これは本道における高規格道路整備の遅れ、多数のミッシングリンクが存在している証左」、「今後、安全・安心で強靱な本道の「命のみち」づくりに向け、道路予算確保等について、皆さんと一丸となって全力で地域の思いを訴えていく」と発言。

意見発表では文字一志倶知安町長、小松茂釧路町長のほか、「北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連絡会議」の田中会長と娘の田中真綾さんが登壇した。

文字俱知安町長は国際リゾート地として成長する蘭越、ニセコ、倶知安3町のニセコ観光圏の現況について語り「高規格道路整備の着実な進捗が質の高い投資を呼び込む。世界を相手にしていくために高規格道路は無くてはならない」と北海道横断自動車道・黒松内~小樽間の早期整備を要望。小松釧路町長は「国内屈指の食料生産基地である釧路・根室地域の効率的な物流ネットワークの構築を早期に」として、北海道横断道の早期整備を訴えた。

みちネットの会の田中会長、真綾さんは「日本に貢献する食料生産、再生可能エネルギーの供給、世界も羨む観光資源など北海道の価値を最大限に活かすため、基盤となる高速道路ネットワークは絶対に必要」とアピール。現役世代を代表して真綾さんは「皆さんが努力されていたように、これからは私たち世代が引き継ぐ」と今後の促進活動に決意を述べた。

続いて、北海道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭が①防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策について補正予算での必要な予算・財源の確保②国土強靱化実施中期計画の早期策定と予算・財源の別枠確保➂高規格道路のミッシングリンク解消と暫定2車線区間の4車線化、直轄国道とのダブルネットワーク化――等を骨子とする決議案を朗読。満場一致で採択された。

最後に硲興部町長の発声でガンバロー三唱が行われ、参加者総立ちの中「広がれ!道路ネットワーク、つながれ!命のみち」と拳をつき上げた。

大会に合わせて、鈴木知事をはじめとする要望団は、国土交通省や財務省、道内選出国会議員等に対して、東京大会での道民の熱意を伝え、道路ネットワークの早期整備の必要性を訴えた。

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