千葉県区間の唯一未開通 大栄~松尾横芝の整備を 圏央道規制同盟会総会で要望書

[caption id="attachment_14809" align="alignleft" width="300"] 挨拶する熊谷千葉県知事[/caption]

首都圏中央連絡自動車道建設促進期成同盟会(会長=熊谷俊人千葉県知事)は5月20日、千葉市内で通常総会を開催。圏央道の1日も早い全線開通の実現を目指すともに、整備効果を更に高めるIC、PAの整備についても国へ訴えていくことが確認された。

冒頭、熊谷会長は「千葉県内では、圏央道などの幹線道路網の整備進展により、昨年の物流施設等の企業立地件数が過去最高と同水準の67件となり、改めて道路の重要性が認識された」と挨拶。「圏央道の開通を見越して、物流センターの開設、また世界的なデベロッパーによる開発が表明されるなど、沿線地域での更なる開発への期待から、県民そして県内経済界から1日も早い圏央道の全線開通を望む声をいただいている」として、早期整備へ強い決意を示した。

議事では熊谷会長を議長に議案を審議。採択された要望書では、圏央道の千葉県区間で唯一未開通となっている大栄JCT~松尾横芝IC間(延長18・5㌔)について「2026年度の開通に向け確実に事業を進めること」としたほか、大栄JCT~国道296号IC(仮称)間の1年程度の前倒し開通が求められた。

また4車線化については、茨木県境~大栄JCT間の2025~2026年度の確実な開通、松尾横芝IC~東金JCT間の早期工事着手が求められたほか、成田国際空港の更なる機能強化による交通量の増加に対応するため、その他の暫定2車線区間について優先整備区間に選定して、早期4車線化を図ることも盛り込まれた。

このほか、成田国際空港及び周辺地域と圏央道を結ぶ新たなICについて、地域活性化IC制度が適用されるよう所要の措置を講ずることを要望。加えて、神崎PAの供用目標に向けた確実な整備、山武PAの早期供用、圏央道のICへのアクセス道路となる銚子連絡道路や長生グリーンラインが確実に整備されるよう必要な予算の確保も訴えられた。

同同盟会では今後、この要望書を携え、国など関係機関に積極的に要請していく方針。

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