南九州西回り自動車道「阿久根川内道路」決起大会

[caption id="attachment_13773" align="alignleft" width="300"] 南九州西回り自動車道の路線番号「E3A」を全員で掲げアピール[/caption]

南九州西回り自動車道「阿久根川内道路」決起大会が7月22日、鹿児島県阿久根市で行われ、沿線自治体関係者や国会議員など総勢500人が会場となった同市市民交流センター「風テラスあくね」に参集。阿久根川内道路の完成の早期実現を求め、気勢を上げた。大会は南九州西回り自動車道阿久根川内道路建設促進協力会(会長=西平良将阿久根市長)が主催。

早期の全線開通を訴え 道路予算の確保で重点配分を

南九州西回り自動車道の一部を構成する阿久根川内道路は、阿久根市鶴川内から薩摩川内市水引町を結ぶ総延長22・4㌔の自動車専用道路。九州南西部の活性化に寄与するだけでなく、激甚化・頻発化する災害等から安全・安心を確保する命の道としての機能も担う阿久根川内道路の整備促進は地域の悲願であり、2015年度に全線事業化された。

大会は、阿久根市の混声合唱団「コールみかさ」と阿久根小児童による合唱披露で幕を開けた。冒頭の森戸義貴九州地方整備局長の基調講演に続き、川内青年会議所の若田悠喜専務理事、県立鶴翔高の中村爽椰さんが意見発表。鶴翔高で生徒会長を務める中村さんは「少子化が進み、阿久根の豊かさを受け継ぐ担い手が減れば土地が荒れる。阿久根川内道路が開通し、南九州西回り道が全通すれば移住を検討している人への投資にもなる」として、早期開通への思いを語った。

続いて、主催者を代表して田中良二薩摩川内市長が開会宣言を行い、西平阿久根市長が「経済観光振興をはじめ、大規模災害発生時の広域避難救急医療体制の充実を図り、安全安心な地域づくりを進めるためにも、阿久根川内道路の早期全線供用が極めて重要」と開会挨拶。「県と連携し、国に対して強く要請していく。ご支援、ご協力を」と呼びかけた。

来賓挨拶では、塩田康一鹿児島県知事が「南九州西回り道では阿久根川内道路のほか、芦北出水道路でもミッシングリンクが残されており、全線供用にはまだ多くの予算が必要とされている」と指摘。「南九州西回り自動車道の1日も早い全線開通のため、道路関係予算を確保し、阿久根川内道路へ重点配分されるよう、国へ訴えていく」と決意を語った。

大会の終盤、濵田洋一阿久根市議会副議長が阿久根川内道路の早期完成と道路関係予算の確保、予算の重点配分等を求める大会決議案を朗読。満場一致で採択された後、太田黒博薩摩川内市議会議長が「道路が繋がり、交通の便が良くなると経済が発展し、成長する。そして地域の一体感が醸成される」と呼びかけ、頑張ろう三唱を発声。参加者全員総立ちとなり、阿久根川内道路の開通、南九州西回り自動車道の完成に向け、拳を突き上げた。

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