圏央道 大栄JCT~松尾横芝 2026年度開通へ 一部区間は前倒し

[caption id="attachment_14027" align="alignleft" width="300"] 安全を確保しながら掘削が進む芝山トンネル[/caption]

国土交通省千葉国道事務所とNEXCO東日本千葉工事事務所は13日、第2回圏央道(大栄JCT~松尾横芝IC間)調整連絡会議を開催。千葉県内で唯一未開通の大栄JCT~松尾横芝IC間(延長18・5㌔)について、用地取得が完了し、芝山トンネル掘削工事などの全体事業工程の目途が立ったことが報告された。このため、開通見込みをを2026年度とし、このうち大栄JCT~国道296号IC間は1年程度前倒しで開通を目指す方針が示された。

7月の調整会議では、用地未取得箇所が残ることや工事の遅れなどの理由に、当初予定していた24年度開通は困難になったことが報告された。

これについて第2回会議では、行政代執行等の手続きを終え、用地取得率が100%に達したことを報告。埋蔵文化財発掘調査や支障物移設、未発注工事の契約手続きを進めながら、工事が進められているとされた。

技術検討会で追加の補助工法の必要性を確認した芝山トンネルでは、安全を確保した上で掘削が進められている。入札不調が発生していた機能補償道路工事(跨道橋)は、今月11日に契約手続きが完了し、順次工事に入る見通しだ。

事業費は1490億円から450億円増え、1940億円となる見込み。事業費増額の理由としては、トンネル補助工法の見直しや土質改良の追加、環境基準を超えて検出された重金属の対応など工事内容の見直し、労務費・材料単価の上昇が挙げられた。

このほか会議では「開通を見越し、新たな開発が計画されるなど、県民や県内経済団体から開通に対する期待が大きい」ことが報告され、開通見込みの確実な達成に向け取り組んでいくことが確認された。

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