地域高規格「都城志布志道路」来年3月23日に44㌔全通へ 九州縦貫道・都城ICと志布志港結ぶ

宮崎県の九州縦貫自動車道・都城IC(宮崎県都城市)~鹿児島県の志布志港間を南北に結ぶ地域高規格道路「都城志布志道路」全長約44㌔が、2025年3月23日に全線開通することが決まった。

未開通2区間のうち、宮崎県の都城IC~乙房(おとぼう)IC間(延長5・7㌔)について、国土交通省宮崎河川国道事務所が「25年2月15日に開通する」ことを11月27日に発表。翌日には、鹿児島県が整備を進める志布志IC~志布志港間( 延長3・2㌔)について、塩田康一知事が「3月23日に開通する」と県議会で明らかにしたもの。

「都城志布志道路」は、九州縦貫自動車道宮崎線の都城ICと志布志港を直結することで物流効率化や地域間交流・連携促進などを目的に、国土交通省、宮崎県、鹿児島県と区間を分けて施工。

全線開通により、九州縦貫自動車道宮崎線の都城ICから東九州自動車道の志布志ICや志布志港までが1本の高規格道路で繋がり、福岡・熊本・大分・宮崎などの各都市から、志布志港方面へのアクセス性が大幅に向上し、地域の経済活動の活性化などが期待される。

鹿児島県土木部道路建設課によると、志布志IC~志布志港間の開通により、都城IC~志布志港間の所要時間は約40分と整備前と比べ30分短縮する見込み。物流拠点へのアクセス向上や都城IC付近の救急医療拠点施設への救急搬送時間短縮、南海トラフ地震等発生時、防災の道として人的・物的な支援強化などが図られる。

また、国土交通省は都城IC~乙房IC間の開通により、日本有数の畜産地である都城市と志布志港を結び物流効率化による地域産業の活性化、新たな企業の立地による雇用促進、広域的な医療活動などの整備効果が期待されるとしている。

都城IC~乙房IC間の開通発表を受け、河野俊嗣宮崎県知事は「都城市街地の交通渋滞緩和による定時性・速達性の向上、交通事故の減少、農畜産業の振興、南海トラフ地震などの大規模災害時、救急救命活動等に大いに寄与するものと大変嬉しく思っている」とコメントを発表した。

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