国土交通省奈良国道事務所(宮西洋幸所長)は先月30日、京奈和自動車道「大和御所道路」(延長27・2㌔)のうち、御所南IC(奈良県御所市條)~五條北IC(同県五條市居傳町)間(延長7・2㌔)を8月19日に2車線で開通すると発表。開通時刻、開通式典は後日発表。同区間には御所南PAが新設される。また、奈良県内で初の高速道路ナンバリング標識「E24」を設置する。
大和御所道路は、広域ネットワークの形成による地域間のアクセス性の向上、物流の効率化による産業支援、観光活性化等への寄与を目的とした道路で、1992年度に事業化され、1994年度に工事着手。
京奈和自動車道沿線地域では、新たな企業立地が進展。大和御所道路の整備による地域へのアクセス向上により、企業立地の促進、雇用拡大が期待される。また、県内には世界遺産が3カ所存在し、外国人を含め観光客数が年々増加している。同道の整備促進により、沿線の世界遺産等の観光地を周遊するルートが形成され、観光振興を支援。さらに、五條市中心部から第3次医療施設への救急搬送時間が短縮し、救急医療活動を支援する。