小名浜道路 来年夏頃開通見込み 小名浜港と常磐道直結

福島県は3日、福島県いわき市の小名浜港と常磐自動車道を結ぶ、ふくしま復興再生道路「小名浜道路」(全長8・3㌔)が来年夏頃に開通する見通しであると発表した。あわせて小名浜道路に新設する3つのIC名称が、いわき泉IC、いわき添野IC、いわき山田ICに、常磐道に接続するICは、いわき小名浜ICに決まった。

小名浜道路は、福島県泉町下川地内を起点に、いわき市添野町、常磐自動車道・いわき小名浜ICを経由し、同市山田町塙地内を結ぶ無料で通行できる自動車専用道路。県は、震災と原発事故による避難地域の復興を加速させるため、浜通りと中通りをつなぐ8路線を「ふくしま復興再生道路」として位置付け、戦略的に整備。8路線のうち全線開通しているのは4路線で、小名浜道路は5番目の開通になる見通し。

小名浜道路の整備により、東日本大震災で緊急物資の受入港として大きな役割を果たした小名浜港と、被災直後から救援活動や緊急輸送を支えた常磐自動車道が直結。常磐自動車道のいわき湯本IC、いわき勿来ICから小名浜間の移動時間は約30分から約10分に短縮し、大規模災害時の円滑な緊急輸送を確保することが期待される。

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