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約80人が出席した安全祈願祭
山陰自動車道を構成する俵山・豊田道路で最初のトンネル工事となる「第１トンネル（仮称）」の安全祈願祭が８月28日、山口県長門市俵山地内の起点坑口で催された。国土交通省中国地方整備局山陰西部国道事務所が整備を進める俵山・豊田道路は豊田ＩＣ（仮称）（下関市豊田町八道）～俵山北ＩＣ（長門市俵山小原）を結ぶ延長13・９㌔。区間内に、３つのトンネルが整備される予定。
第１トンネルを施工する佐藤工業の主催により開かれた安全祈願祭には、地元や工事関係者約80人が出席し、玉串奉奠などで安全な工事の竣功を祈った。神事を終えた後、発注者を代表して石川真義所長が「このトンネルが着工できたことは、開通に向けて大きな一歩。周辺環境にも配慮して工事を進めてほしい」と挨拶。一方、主催者挨拶では取締役兼常務執行役員の宮澤竹久土木事業本部長が「素晴らしい事業に参画できることは光栄の極み。最新技術の重機やＩＣＴ技術を活用、また、当社独自の新しい覆工技術にもチャレンジし、施工に臨ませていただきたい」と語った。
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式典当日の「第１トンネル」（仮称）
この日、長門市の江原達也市長は、「一歩一歩着実に事業が進んでいることを実感している。俵山・豊田道路が命・産業・観光の道として、一日も早く安全に完成することを願うとともに、俵山温泉の活性化に向けて努力していきたい」と、完成への期待を語った。
俵山・豊田道路は、急カーブや急坂路が連続し、大雨による通行止めや土砂災害の発生により孤立が想定される地域の課題解決を目的に２０１６年度事業化。全体事業費は約６３０億円。最も東側に位置する第１トンネルは、延長２７８㍍。設計はパシフィックコンサルタンツ。工期は来年の９月30日まで。
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