国土交通省鳥取河川国道事務所(北澗弘康所長)は2日、山陰自動車道「
鳥取西道路」のうち、浜村鹿野温泉IC(鳥取県鳥取市鹿野町)~青谷IC(同市青谷町青谷)間(延長4・7㌔)を12月17日に開通すると発表した。あわせて、未開通区間に新設する3カ所のIC名称を正式決定。浜村鹿野温泉ICと吉岡温泉ICは従前通り、瑞穂ICは瑞穂宝木ICに決まった。
鳥取西道路は全長19・3㌔の自動車専用道路。鳥取IC~鳥取西IC間(延長1・8㌔)は、13年12月に開通済み。残る鳥取西IC~浜村鹿野温泉IC間(延長12・8㌔)は、18年の開通を目指し整備を進めている。総事業費は約1265億円。
境港(鳥取県境港市)発着の寄港船舶の増加に伴い、県内に訪れる外国人旅行者が年々増加。今回の開通で、鳥取県東部への観光周遊性が向上し、ツアー客増加が期待される。また、主要な幹線道路が国道9号のみのため、通行止め時は大幅な迂回が発生しているが、鳥取西道路の整備により、代替路線が確保される。同国道の交通量は約3万台/日と混雑状況にあり、朝のピーク時には速度低下が発生しているが、交通が分散されることで渋滞緩和が期待される。