[caption id="attachment_10380" align="alignleft" width="300"] 約170人が参加。4車線化実現へ機運高まる[/caption]
岡山県と、中国横断自動車道4車線化促進岡山県期成会(会長=伊原木隆太岡山県知事)は5月17日、中国横断自動車道岡山米子線の4車線化の早期実現に向け機運を高めようと、「中国横断自動車道岡山米子線4車線化シンポジウム」を開催した。
シンポジウムには、伊原木知事をはじめ、4車線化の早期実現を目指す国会議員の会、4車線化促進岡山県議連、同市議会議連、岡山・鳥取両県の沿線市町村長や、国土交通省ほか、一般参加者も含め約170人が参加。
伊原木知事は開会挨拶で「岡山米子線は、賀陽~北房JCT間、蒜山~米子間が暫定2車線のまま残されている。全線4車線化の実現は、中国・四国地方全体の魅力を一層向上させ、地方創生や国土強靭化の基盤強化に大きく寄与する」と述べ、同道の全通から20周年になる今年度、関係機関と一体となって強力な体制で各種施策を行い、機運の盛り上げに一層努めていくと意欲を示した。
パネルディスカッションでは、阿部宏史岡山大学理事・副学長をコーディネーターに迎え、伊原木知事、太田昇真庭市長(岡山自動車道利用促進協議会会長)、中村宏史高梁市観光協会会長、山本仁新見市消防署長らをパネリストに、4車線化の必要性について熱心な意見交換が行われた。
山本消防署長は「救急搬送の遅れで、命の危険性を感じることがたびたびある」、中村観光協会会長は「渋滞による観光客の時間損失は消費に直結する」と、それぞれ現状の問題点を指摘。また、阿部コーディネーターは「熊本地震で4車線化の必要性が再認識された」と述べた。伊原木知事は「2車線区間の問題点や改善点を踏まえ、4車線化の必要性をしっかりと訴えていく」と決意を新たに総括した。