[caption id="attachment_10694" align="alignleft" width="300"] 関係者約70人が出席、テープカットやくす玉開披で開通を祝う[/caption]
東日本大震災の復興道路として国土交通省が整備を進めていた、三陸沿岸道路・田野畑北IC~普代間(延長8・0㌔)が昨年12月19日午後3時30分に開通した。並行する国道45号の急カーブ・急勾配区間を回避した走行が可能になり、田野畑村から県立久慈病院への搬送時間が約5分短縮するとともに、地域産業の活性化などの大きな効果が期待される。
同日午前、田野畑北IC付近で開通式典が開催され、達増拓也岩手県知事、石原弘田野畑村長など沿線市町村の関係者や、国土交通省の多田智東北地方整備局副局長、来賓の大島理森衆院議長ら国会議員など関係者約70人が出席し、テープカットやくす玉開披、通り初めなどで開通を祝った。
冒頭の挨拶で達増知事は「三陸沿岸道路をはじめとする復興道路・復興支援道路の整備は物流や観光を支え、地域経済の回復を力強く後押ししていくものと確信している。1日も早い復興道路などの全線開通に向け取り組んでいく」と述べた。
開通区間は、東日本大震災後の11年11月に事業化され、13年11月に着工。総事業費は約371億円の見込み。
宮城県仙台市と青森県八戸市を結ぶ三陸沿岸道路(総延長359㌔)の整備状況は、今回の開通区間を含めると約85%にあたる305㌔が開通。県内整備区間では、213㌔のうち約78%にあたる166㌔が開通した。国土交通省は21年内の全線開通を目指す。