[caption id="attachment_15564" align="alignleft" width="300"] 加藤財務大臣と要望書を手交する後藤田知事(右から4人目)[/caption]
後藤田正純徳島県知事は11月21日、徳島県議会徳島南部自動車道・阿南安芸自動車道建設促進議員連盟(会長=岡本富治県議会議員)、同徳島自動車道整備促進議員連盟(会長=寺井正邇県議会議員)、徳島自動車道四車線化促進期成同盟会(会長=玉井孝治板野町長)、牟岐町商工会(横尾政明会長)、関係市町の首長と合同で重要要望を実施。財務省の加藤勝信大臣、国土交通省の古川康副大臣、自由民主党の鈴木俊一総務会長と面談し、徳島自動車道、徳島南部自動車道及び阿南安芸自動車道の整備促進を訴える要望書を手交した。
後藤田知事は、阿南安芸自動車道の「美波~海部間」は、四国8の字ネットワークで唯一の未事業化区間であり、県南部の幹線道路は国道55号1本のみ。高規格道路の整備状況の違いにより生じている「国土強靭化の地域差」を一刻も早く解消するべく阿南安芸自動車道の「美波~牟岐間」の計画段階評価と「牟岐~海部間」の新規事業化とともに、整備を推進する予算の確保を強く訴えた。
また岡本会長は、開通見通しが公表された徳島南部自動車道・「小松島南~阿南間」の来年度の確実な供用、「徳島津田~阿南間」の大規模構造物の整備加速を要望。寺井会長は「徳島自動車道の暫定2車線区間では、事故等が発生した際、長期にわたり通行止めになる。早期4車線化をお願いしたい」と述べ、玉井会長は「利用者の安心・安全、さらには防災、減災対策のため、徳島自動車道の4車線化を」と訴えた。
そのほか要望事項には▽桑野道路、福井道路のさらなる工事推進、海部野根道路の早期工事着手▽徳島自動車道・藍住~川之江東JCT間全線4車線化の早期実現、特に井川池田~川之江東JCT間、脇町~美馬間の早期事業化、土成~吉野川SAスマートIC間の4車線化事業のスピードアップなどが盛り込まれた。
要望を受け、鈴木総務会長は「南海トラフ巨大地震に備え、道路整備を着実に進めていくという思いは同じ。来年度の道路予算についても考慮していきたい」、古川国土交通副大臣は「命の道、希望の道になるよう、少しでも早く整備されるよう取り組む」と述べ、加藤財務大臣は、地域や経済が発展するための取組みについて理解を示した。