新山梨環状道路北部区間を早期に 長崎知事国交省へ要望

[caption id="attachment_14483" align="alignleft" width="300"] 丹羽道路局長に要望書を手交。事業化を求めた[/caption]

長崎幸太郎山梨県知事は2月21日、樋口雄一甲府市長とともに国土交通省を訪れ新山梨環状道路北部区間の早期整備を求める要望活動を実施した。整備が進むリニア中央新幹線、中央自動車道とシームレスに繋がることで、東京から山梨県の観光地までが1時間圏域になるなど、高い効果が期待される新山梨環状道路の全線開通に向け、北部区間の全線事業化を求めた。

新山梨環状道路は山梨県甲斐市の双葉JCTから南アルプス市、中央市、笛吹市、甲府市等を経由して甲斐市に至る地域高規格道路(約43㌔)。西部区間、南部区間、東部区間、北部区間の4つの区間に分けて順次整備が行われてきた。このうち、NEXCO中日本管理の中部横断自動車道・双葉~南アルプスを利用する西部区間、県整備の南部区間は供用されている。また、県整備の東部区間は西下条から落合西ICまでが供用されており、残る区間も事業が進められている。

一方、国直轄の北部区間では甲斐市牛句~宇津谷間と笛吹市石和町広瀬~甲府市桜井町間で事業が進められているが、その間の桜井~牛句間約10㌔が未だ事業化に至っていない。

丹羽克彦道路局長と面談した長崎山梨県知事、樋口甲府市長は北部区間の事業化、事業中区間の整備推進等を求める要望書を手交した。長崎山梨県知事は「北部区間の整備は重要」と述べ、県として用地取得事務やアクセス道路の整備など積極的に協力していく姿勢を強調。「未事業化区間については有料道路制度の活用を含めた整備手法の検討を行い、早期事業化をお願いしたい」と訴えた。

丹羽道路局長は要望の趣旨に理解を示し、今後の整備に前向きな姿勢を示した。

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