早期の全線4車線化を! 岐阜・富山県が総決起大会 事業の必要性と熱意伝える

[caption id="attachment_14188" align="alignleft" width="300"] 堂故国交副大臣、小室中日本社長への決議手交セレモニー[/caption]

東海北陸自動車道の早期全線4車線化の必要性と熱意を伝えるため、岐阜県と富山県は11月17日、東京・平河町のJA共済ビルで「東海北陸自動車道全線4車線化総決起大会」を開催した。大会後には早期実現に向け国への要望活動も実施された。

大会には古田肇岐阜県知事、新田八朗富山県知事のほか沿線首長、中部経済連合会、北陸経済連合会など地元関係者が多数出席したほか、来賓として堂故茂国土交通副大臣や地元選出国会議員、小室俊二NEXCO中日本社長等が駆け付け、総勢約170人が参加。会場は熱気に包まれた。

冒頭、登壇した古田岐阜県知事が「東海北陸道が全線開通して15年。その間、岐阜県と富山県の交流が進み、18年には飛驒清見IC以南の4車線化が完了し、人流、物流、交流が大いに進んだ。早期全線4車線化に向け、残るは現在事業中の白川郷以北と事業化に至っていない白川郷IC~飛驒清見IC間の事業化だ」と挨拶。

更に古田岐阜県知事は「中日本管内の暫定2車線区間のうち、過去5年間の累計通行止め時間が最も長かったのは白川郷IC~飛驒清見ICとの報告もあり、4車線化が急がれる」と指摘。同区間には4車線化を進める上で難工事となる延長10・7㌔の飛驒トンネルがあることを踏まえ「事業化が決定したとしても、相当な時間とコストを要することから、出来る限り早期の事業化が必要。先の国会で料金徴収期間の延長を含む改正特措法が成立したことは、今後の事業化に向け大きなチャンス」として、一致団結して国へ要請していく姿勢を強調した。

続いて新田富山県知事が挨拶に立ち、「本年6月には南砺市で大型トラック同士が正面衝突する痛ましい事故が発生し、上下線とも8時間を超える通行止めとなった。21年1月の大雪では福光IC~小矢部砺波JCT間で約260台が立ち往生し、富山県として40年ぶりに自衛隊への災害派遣要請を行った」として、事故が多発しネットワークとして脆弱な暫定2車線区間の状況を指摘。「県としても国やNEXCO中日本に対し強く働きかけていく」と語った。

意見発表では、成原茂白川村長が「村では東海北陸道が止まった際には代替路が国道156号しかない。止まれば大きく迂回しなければならず、通常40分で行ける救急搬送が2時間を要してしまう」と現状を説明。「全線4車線化は観光面だけでなく、地域の生活にとっても非常に大切であり、村民の悲願」と述べた。
最後に山本徹富山県議会議長が①飛驒清見IC~白川郷IC間について料金徴収期間の延長により確保された財源などを活用し、早期事業化を図ること②事業中の白川郷IC~南砺スマートIC間の早期完成を図ること――を骨子とする決議案を朗読し、満場一致で採択。決議をもとにまとめられた提言書を古田岐阜県知事が堂故国土交通副大臣に、新田富山県知事が小室NEXCO中日本社長に手交した。

大会は野島征夫岐阜県議会議長の発声によるガンバロー三唱で閉会。総会後は古田岐阜県知事、新田富山県知事ら要望団は提言書を携えて国土交通省、財務省を訪れ、堂故副大臣、新川浩嗣主計局長と面談。堂故副大臣は「客観的に見ても重要な箇所」、新川主計局長は「地域の期待に応えられるよう考えていきたい」と応じ、提言書の実現に理解を示した。

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