[caption id="attachment_15015" align="alignleft" width="300"] 山本道路局長に提言書を手交する阿部会長(長野県知事)[/caption]
中部縦貫自動車道建設促進長野・岐阜連絡協議会(会長=阿部守一長野県知事)は22日、東京・平河町の全国都市会館2階大ホールで整備促進大会を開き、中部縦貫道の早期完成をアピールした。
中部縦貫道は、松山市を起点として岐阜県高山市を経由、福井県福井市に至る高規格幹線道路で、延長約160㌔のうち、約78㌔が開通。長野道、東海北陸道、北陸道といった高速道路を相互に連絡して、高規格道路ネットワークを形成するとともに、観光振興や物流確保、災害時の代替性の確保などに寄与する道路として、早期全線開通が待望されている。
大会では冒頭、田中明高山市長の開会の辞に続いて登壇した阿部会長が「長野と岐阜、北陸を結ぶ国土軸として重要な道路が中部縦貫道。国道は狭隘、急峻な地形を走り、中部縦貫道が整備されることで広域的な支援ルートが確保される」と挨拶した。
加えて「能登半島地震の教訓として、大規模災害が発生した際、道路ネットワークが構築されれば地域の孤立化を防ぎ、また孤立の解消にも資する」と強調した阿部会長は「防災・減災、命の道、そして地域活性化に大きな効果を発揮する中部縦貫道の早期完成を実現するため、国へ予算確保を働きかけていかなければならない」として、自ら陣頭に立って訴えていく姿勢を示した。
協議会としてまとめられた提言文を臥雲義尚松本市長が朗読。提言書では、中部縦貫道を構成する松本波田道路の整備推進、波田~中ノ湯間の計画段階評価の早期着手、高山東道路の平湯IC~久手IC間の整備促進と久手IC~日面間の早期事業化、高山清見道路・丹生川IC~高山IC間の開通見通しの明示と整備推進が求められた。
この後、阿部会長が来賓で出席した国土交通省の山本巧道路局長に提言書を手交。大会終了後には国土交通省の吉岡幹夫事務次官、佐々木俊一道路局次長、菅野裕人主計官への提言活動が実施され、提言の実現を訴えた。