東北中央道 東根~尾花沢間全通へ 29日に東根北~村山本飯田間8.9㌔

国土交通省東北地方整備局が整備を進めている東北中央自動車道・東根北IC~村山本飯田IC間(延長8・9㌔)が29日、開通する。これにより、東北中央道・東根~尾花沢間の延長23㌔が全線開通。山形県新庄市などの最上地域から首都圏までが高速道路で結ばれることになる。

国交省では年内の開通を目指していたが、工事が順調に進み、今月末の開通に至った。当日は村山市大字河島地内の村山ICでの開通式典が予定されている。

今回の開通で尾花沢以北の新庄ICから福島JCTまで約1時間50分で結ばれる。整備の進捗とともに、東北中央道沿線では企業立地が進む。山形県内の沿線市町では、2021年実績で工場の新増設件数が110件、設備投資額が821億円に上った。

吉村美栄子山形県知事は「東北中央道は社会インフラの重要な要。新庄から首都圏までつながることで、これを機会に沿線が活性化し、県全体の活性化にもつながる」として、待望の開通に期待を寄せている。

東北中央道は、福島県相馬市と秋田県横手市を結ぶ全長約268㌔の自動車専用道路。残る区間も全線事業化され、新庄以北の区間、金山ICまでは2025年度には開通する予定となっている。

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