東海北陸道全線4車線化 岐阜、富山県が要望活動

[caption id="attachment_13522" align="alignleft" width="300"] 財務省で金子政務官に要望書を手交する古田岐阜県知事、新田富山県知事[/caption]

古田肇岐阜県知事と新田八朗富山県知事は5月31日、国土交通省と財務省を訪れ、東海北陸自動車道の早期全線4車線化を提言する要望活動を行った。当日は田中明高山市長、成原茂白川村長、齊藤一夫砺波副市長も同行。優先整備区間で唯一事業化されていない飛驒清見IC~白川郷IC間の早期4車線化を求めた。

国土交通省では吉岡幹夫技監、財務省では金子俊平大臣政務官と面談。飛驒清見IC~白川郷IC間の早期事業化や事業中の白川郷IC~南砺スマートIC間の早期完成等による東海北陸自動車道の全線4車線化を求める要望書を手交した。

要望で古田岐阜県知事は、東海北陸自動車道を活用した周遊観光によりコロナ禍で減少した観光客数が戻りつつある現状に触れるとともに、「正面衝突などの悲惨な事故や交通渋滞の発生が懸念されるなど、安全性、信頼性に係る課題が大きい状況となっている」として、早期の全線4車線化の必要性を説明した。
最大の難所とされる飛驒トンネルがある飛驒清見IC~白川郷IC間では、特に4車線化までに時間を要することが懸念されている。

古田岐阜県知事は高速道路の料金徴収期間を延長する改正道路整備特別措置法が当日、可決、成立したことを踏まえ「なおのこと早く事業化を」と訴えた。
新田富山県知事は「暫定2車線区間では事故や大雪時での立ち往生が大きな課題となる」と指摘。「飛驒清見IC~白川郷IC間の早期事業化は富山県としてもお願いしたい」と述べた。

吉岡技監は「一番難しいところが残っている。よく検討していく」と応じ、金子政務官も「私にとっても悲願」として、4車線化の早期実現に理解を示した。

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