沿線5市とトラストが22日連携協定 中部日本横断道沿線の魅力を発信 ふるさと納税活用で全国初の試み


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協定書を手に中部日本横断道沿線の5市町ら

太平洋と日本海を結ぶ中部日本横断自動車道沿線自治体、静岡県静岡市、山梨県南アルプス市、同北杜市、長野県佐久市、新潟県上越市の5市は22日、国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストジャパン(本社・東京都渋谷区)と官民連携協定を締結した。ふるさと納税の返礼品開発等を通じて、沿線の魅力を全国に発信し観光需要を喚起していくことが目的。高速道路沿線の複数自治体がふるさと納税制度を活用する官民連携協定を締結するのは全国初の取り組みとなる。

中部日本横断道は、新清水~佐久小諸間の中部横断自動車道と、藤岡~上越間の上信越自動車道を併せたものの通称。沿線5市ではパートナーシップ協定を結び、中部横断道の整備が閣議決定された1987年より毎年「ROUTE日本海-太平洋シンポジウム」を開催するなど、高速道路を利活用することで隣接する首都圏、中京圏に負けない圏域の形成に努めている。

未開通になっている中部横断道・長坂~八千穂高原間の整備促進の機運を盛り上げるとともに、観光資源の豊富な沿線地域の魅力を広くアピールして開通済み区間の利用促進につなげようと、今回の協定締結となった。

締結式には中川幹太上越市長、柳田清二佐久市長、上村英司北杜市長、金丸一元南アルプス市長、難波喬司静岡市長とトラストバンクの川村憲一社長が出席。ふるさと納税返礼品の第一弾として、5市の名産果物を使った春夏シーズン用「ジャムの詰め合わせ」が公開された。

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サイト限定で提供される「ジャムの詰め合わせ」

「ふるさとチョイス」に返礼品第1弾公開

北杜市へのふるさと納税返礼品として、「ふるさとチョイス」限定で提供されるもので、うめ、プルーン、ブルーベリー、すもも、スルガエレガントの5品目。ブルーベリーは未開通区間に立地する「清里ジャム」(北杜市)との連携商品で、中部横断道の早期整備の思いも込められた。

今後は「ふるさとチョイス」を通じて沿線情報を積極的に発信し、返礼品の開発や広域観光に資する体験型ツーリズム等の調査を行い、「寄付金を使った地域活性化だけでなく、沿線地域のファンを生み出していく」(川村社長)考えだ。


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