町から村から(6月)

事業の加速と早期完成を 阿久根川内道路決起大会決議

熊本県八代市から阿久根市、薩摩川内市を経由して鹿児島市に至る南九州西回り自動車道は、九州縦貫自動車道や東九州自動車道とともに広域的な高速交通ネットワークを形成し、鹿児島県のみならず、九州の一体的浮揚に寄与するとともに、地域間の交流連携の強化、産業・観光の振興、原子力災害を含む大規模災害時における緊急輸送道路や代替道路の確保、救急医療活動の向上など、地方創生を担う必要不可欠な高規格道路である。

しかしながら、関係者のご尽力により南九州西回り自動車道の鹿児島県域は、全体延長約90㌔のうち68%の約61㌔が供給されているものの、まだまだ整備が遅れている状況である。

このような中、道路整備においては、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に位置づけられた目標や事業規模を踏まえ鹿児島県における5か年の具体的な事業進捗見込み等を示し、計画的な事業執行に取り組むとともに周辺の開発事業と連携を図りながら対策の効果をより一層高める必要があると考える。

ついては、地元の早期完成に対する熱い思いを踏まえ、本大会の総意として、南九州西回り自動車道、特に阿久根川内道路の整備をなお一層計画的かつ着実に進めるため、次の事項の実現が図られるよう強く要望する。

一 阿久根川内道路については、2015年度に全線22㌔が新規事業化されたことを踏まえ、全区間において用地取得に着手するなど、これまで以上に事業を加速し、早期完成を図ること。

一 防災・減災、国土強靱化の更なる加速化・深化を図り、早期に効果が発現できるよう道路関係予算を確保し、5か年加速化対策後も、通常予算とは別枠で確保して、継続的に事業に取り組むこと。

一 平常時・災害時を問わず、地域の安全・安心を確保し、経済・産業の活性化を図るため、南九州西回り自動車道のミッシングリンクを早期に解消し、国道3号とのダブルネットワークの構築を推進するよう、予算の重点配分を行うこと。

一 災害に強い高規格道路ネットワークを構築するため、また、激甚化・頻発化する大規模自然災害の脅威・危機に即応するため、地方整備局の体制の充実・強化を図ること。

以上、決議する。

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