[caption id="attachment_14411" align="alignleft" width="300"] 瀬戸専門官に提言書を手交する濵田高知県知事[/caption]
四国8の字ネットワーク整備・利用促進を考える会は1月29日、早期整備を訴える提言活動を実施した。濵田省司高知県知事ら要望団は財務省で瀬戸隆一大臣政務官、国土交通省で丹羽克彦道路局長と面談。元日に発生した能登半島地震でも確認された災害に強い道路ネットワークの重要性についても意見が交わされ「想定される南海トラフ地震時の救援・物資輸送の面で8の字ネットワークの整備を早く」と訴えられた。
四国8の字ネットワークは四国縦貫自動車道、四国横断自動車道、高知東部自動車道、阿南安芸自動車道により構成される全長約800㌔の高規格道路ネットワーク。激甚化・頻発化する自然災害時の救急活動や支援物資の輸送等に資する“命の道”としての役割に加え、交流人口や商圏の拡大等による地域経済の活性化につながるものとして、その早期整備は地域の悲願となっている。
同会は四国経済連合会と徳島、香川、愛媛、高知4県で構成され、精力的に提言活動を展開するなど、官民一体となって四国8の字ネットワークの実現に取り組む。
瀬戸政務官、丹羽道路局長に提言書を手交した濱田高知県知事は「経済対策、防災対策両面から8の字ネットワークの早期整備は不可欠。インバウンドへの対応でも8の字ネットワークで四国4県周遊が出来ればより大きな効果を発揮する」と説明。これに対し瀬戸政務官は「能登半島地震を考えると、道路について真剣に考える必要がある」と応じ、国交省と連携して整備に取り組む姿勢を強調した。