首都圏の新料金体系1日から 外環道迂回割引導入

1日から、首都圏の高速道路に新たな料金体系が導入された。首都高速道路料金の見直しに伴い、ETC車についてはNEXCO東日本、中日本が管理する圏央道などを経由して走行する一部IC間の料金が変更になる。

首都高速道路は今月から上限料金を変更。普通車で1320円から1950円に引き上げられる一方、外環道に新たな割引制度が適用される。首都高の湾岸線または横浜・川崎エリアを発着し、常磐道を利用するETC車が東京外環道の三郷JCTから外環千葉区間の高谷JCTまで迂回して利用する場合、直行した時と同じ料金になる「千葉外環迂回利用割引」を導入。実質、外環道経由が安くなる。

現行の首都圏の高速道路料金は、16年から利用重視の料金体系に移行。圏央道などの利用が料金の面で不利にならないよう、ETC車について「起終点を基本とした継ぎ目のない料金」が導入された。これに合わせると首都高の料金が大幅値上げとなるため、激変緩和措置として1300円(当時)の上限料金が設定された。

その後、18年に外環千葉区間が開通。首都高を経由したほうが外環道経由よりも安くなるケースがあり、その差により混雑が生じているとの指摘があり、今回の新料金導入となった。

新料金では、都心部の渋滞解消等のため、圏央道や外環道の利用が料金面で不利とならないよう、ETC車については経路によらず、起終点間の最短距離を基本に料金を決定。当面、激変緩和措置を考慮し、最安値とする。首都高経由の料金が高い場合、首都高経由料金は引き下げない。

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