首都高速道路は、中央環状線の機能強化や箱崎JCTなどの混雑緩和が見込まれる「小松川JCT」(埼玉方面⇕千葉方面)と、首都高速3号全体の機能強化が期待される渋谷線(下り)「渋谷入口」を、19年内に開通すると発表した。
小松川JCTには、これまで未開通だった中央環状線の埼玉方面と、7号小松川線の千葉方面を結ぶ連絡路が設置され、都心環状線、中央環状線、外環道の3つの環状線から選べるトリプルネットワークが実現し、埼玉方面と千葉方面を結ぶルート選択の幅が広がる。
小松川JCTの新設により、小松川線やその周辺地域から中央環状線へのアクセス性が向上し、従来は交通量の多い都心環状線を経由するルートが一般的だったが、中央環状線経由で通行することが可能になり、小松川JCT~板橋JCT間の所要時間は21分になり、これまでより約20分短縮する。また、一般道路の混雑を回避することが可能になり、混雑緩和にも寄与するなどの整備効果が期待される。
一方、渋谷線(下り)渋谷入口が開通することにより、これまで渋谷線郊外方向入口は池尻入口しかなかったが、新たな渋谷入口(下り)から大橋JCTを経由し、中央環状線に初めてアクセスが可能になるほか、渋谷や六本木等から首都高にアクセスしやすくなる。
また、渋谷駅周辺から湾岸線方面や埼玉方面へは中央環状線と都市環状線のルート選択が可能になり、渋谷から羽田空港までの所要時間は、中央環状線経由で27分になり、都市環状線経由に比べ6分短縮するなどの整備効果が期待される。