高速道路の暫定2車線区間 新たに4車線化11カ所57㌔選定 準備調査候補箇所に5カ所30㌔も

国土交通省は1日、高速道路の暫定2車線区間の4車線化で、2024年度に新たに着手する候補箇所として11カ所、約57㌔を選定した。総事業費は約3560億円。これまでは財政投融資を活用して4車線化整備を行ってきたが、最長2115年9月30日までとした料金徴収期間の延長で得られる財源の活用での整備となる。

4車線化は、国交省が21年度に選定した優先整備区間約880㌔を対象に、順次事業化している。23年度末までに約230㌔を事業化済み。

24年度の新たな取り組みとして、事業実施環境の整備を目的とした4車線化準備調査を実施することとし、その候補箇所として5カ所、30㌔が選定された。

これは交通上の課題が大きく、4車線化が必要な箇所のうち、工事に着手する環境が整っていない区間が対象。より正確な事業費を把握するとともに、現地状況を踏まえて必要な調査や調整等を行う。高速道路会社が実施主体となる。

5日には、社会資本整備審議会道路分科会の国土幹線道路部会(部会長=朝倉康夫東京工業大学・神戸大学名誉教授)で4車線化の新規着手候補箇所、準備調査箇所について審議。国交省から時間信頼性の確保、事故防止、ネットワークの代替性確保を観点に選定されたことが報告された。

朝倉部会長は「高速道路区間の有料区間で対面通行区間が約1800㌔残っている。うち未事業化が約1400㌔ある中、24年度の4車線化選定が57㌔。これでは遅い。すべて整備するのに50年ぐらいかかってしまう」と指摘。「4車線化を必要とする人に遅いという印象を与える」として事業化のスピードアップを求めた。また、委員からは3つの観点の見直しを求める意見も出された。

■4車線化・候補箇所と準備調査候補箇所

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