年度末を迎え、全国で高規格道路の新規開通の発表が相次ぐ。北海道では2月28日の日高自動車道・日高厚賀IC~新冠IC間の開通に続き、北海道縦貫自動車道の一部を構成する音中道路約19・0㌔が22日に開通する。中央道と新東名を繋ぐ〝命の道〟として早期整備が切望される三遠南信自動車道でも同道を構成する佐久間道路・三遠道路の東栄IC~鳳来峡IC間が14日午後3時に開通すると発表された。新東名の浜松いなさから27・9㌔が繋がり、より利便性が向上。災害に強い高規格道路ネットワークの実現に、地域の期待も高まる。
国土交通省は2月26日、北海道音威子府村と中川町を結ぶ自動車専用道路、音中道路(延長19・0㌔)が3月22日午後4時に開通すると発表した。音中道路は道央道から稚内を目指す北海道縦貫自動車道の一部を構成。北海道縦貫道の待望の延伸となるが、現地では今後の開通効果に大きな期待が寄せられている。
音威子府村から中川町にかけては、並走する国道40号は現状カーブが多く、緊急搬送の速度低下が懸念されていた。落石や地吹雪といった防災上の課題があるほか、雪崩による通行止めも発生している。音中道路は、この区間を4本のトンネルでつなぎ、距離短縮やこれらの課題解消を図る。
旭川開発建設部の発表によると、稚内~旭川間は高規格道路の整備前、一般道路の往復で9時間36分を要していたが、1997年の名寄美深道路の開通以降、北海道縦貫道など段階的に整備が進み、今回の開通で片道3時間45分、往復7時間半に短縮される。
音中道路は1993年、音威子府バイパスとして事業化され、2007年に着工。区間内最長の音中トンネル(4686㍍)は10年に着工されたが、高土圧と脆弱地質が組み合わさる難工事となり、貫通まで10年を要した。この間、岩盤崩落や変状、再掘削等を経て、一部で真円三重支保構造によるトンネル再構築も行われ、トンネルは22年に完成した。


