[caption id="attachment_16092" align="alignleft" width="300"] 吉岡事務次官に提言書を手交する杉本福井県知事[/caption]
中部縦貫・北陸関東広域道路建設促進同盟会(会長=杉本達治福井県知事)は19日、定期総会を開催した。中部縦貫自動車道の早期整備等を求める総会決議が採択され、総会後、これをまとめた提言書をもとに自民党、国土交通省、財務省への提言活動を実施した。
中部縦貫自動車道をはじめとする北陸関東広域道路は北陸、飛越、甲信地域と関東地方を最短で結び、地域住民の生活を支える重要路線。同同盟会は福井、富山、石川、山梨、長野、岐阜6県と33市町村で構成される。
総会では冒頭、臥雲義尚 松本市長は「道路整備により広域ネットワークを形成することは、人とモノの循環を促し、地方を豊かにする。関東平野、アルプス、日本海を貫く中部縦貫道等の北陸関東広域道路はその象徴だ」と開会挨拶。続いて、会長の杉本福井県知事が主催者を代表して登壇した。
杉本福井県知事は「昨年の能登半島地震をはじめ、大雨・大雪など自然災害に対して、命をつなぐ物資の輸送や救急活動を行っていく上で、北陸関東広域道路の重要性は日々高まっている」と挨拶。中部縦貫道・波田~中ノ湯間の早期事業化や地滑り面の存在などの工事課題への対応で全線開通が2029年春予定に変更となった大野油坂道路の現状を指摘した上で「早期整備を実現していくため、策定される国土強靱化実施中期計画の着実な推進、そして必要な予算を通常予算とは別枠で確保しなければならない」と語った。
総会は地元選出国会議員、山本巧国土交通省道路局長の来賓祝辞に続いて、石山志保大野市長が意見発表。「中部縦貫道の開通を見据え企業進出が進む。命の道、生活の道、産業活性化の希望の道を早期に」と訴えた。
宮橋勝栄小松市長の閉会の辞にて総会は終了。その後、自民党の森山裕幹事長、国土交通省の𠮷岡幹夫事務次官、佐々木俊一道路局次長、財務省の菅野裕人主計官への提言活動が行われた。
提言を受け、𠮷岡事務次官は「課題を乗り越え、整備に向け頑張る」と応じ、提言内容に理解を示した。