大野油坂道路の整備を 3日に中部縦貫道福井県協議会

[caption id="attachment_15742" align="alignleft" width="300"] 高見政務官に要望書を手交する鷲頭福井県副知事ら要望団[/caption]

中部縦貫自動車道建設促進福井県協議会(会長=杉本達治福井県知事)は3日、大野油坂道路の早期完成、高規格道路等の整備促進のための予算確保を求める要望活動を実施した。

当日は鷲頭美央福井県副知事、宮本俊福井県議会議長と沿線首長の石山志保大野市長、水上実喜夫勝山市長、河合永充永平寺町長らが要望団として国土交通省を訪問。高見康裕政務官、山本巧道路局長と面談し、要望書を手交した。

大野油坂道路は中部縦貫道の一部を構成する自動車専用道路。延長35・0㌔のうち、九頭竜~油坂間の15・5㌔が未開通区間として残されている。同区間は当初、2026年春の開通を予定していたが、九頭竜湖に架ける新子馬巣谷橋の工事で、大きな地すべり面の存在や橋脚支持地盤の強度不足など複数の工事課題が確認されたことから、開通予定時期の見直しが必要となり、現在、工程の精査が行われている。

鷲頭副知事は「大野油坂道路の全線開通に対する県民の期待は非常に大きい。安全確保を前提に工事を推進し、1日も早い開通を実現していただきたい」と要望。整備に必要な道路関係予算の確保と、国土強靱化実施中期計画の早期策定も併せて求めた。

これを受け、高見政務官は地盤対策など1月にまとめた対策方針に言及し「年度内を目途に新たな開通時期が示せるよう、今後、工程の精査を進めていく」と説明。「大野油坂道路の一日も早い開通に全力で取り組む」と決意を示した。

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