[caption id="attachment_16431" align="alignleft" width="300"] 「4車線化が本来の形」と加藤財務相(中央)[/caption]
「常磐自動車道・東北中央自動車道・東北横断自動車道いわき新潟線建設促進期成同盟会合同大会」が8日、東京・平河町の都市センターホテルで開催された。東北自動車道とともに首都圏と東北地方南部の主要都市を繋ぐ大動脈である常磐道や太平洋と日本海を繋ぎ、東北と北陸地方の発展にとって欠かすことのできない重要な路線である磐越道の早期4車線化及びスマートIC整備等による機能強化、相馬~福島間が全線開通した東北中央道の利活用促進に向けたアクセス道路整備を求める大会決議を満場一致で採択された。
合同大会は常磐自動車道建設促進期成同盟会、東北横断自動車道いわき新潟線建設促進期成同盟会、福島県常磐自動車道建設促進期成同盟会、福島県東北中央自動車道建設促進期成同盟会、福島県東北横断自動車道建設促進期成同盟会の5団体が主催。会場には沿線関係者のほか、来賓に地元国会議員や国土交通省、NEXCO東日本など国、関係機関からも多数駆け付け、総勢70人が参集した。
冒頭、主催者を代表し、同盟会の会長である内堀雅雄福島県知事が「近年、全国各地で自然災害が激甚化・頻発化している。災害に強い道路ネットワークの構築は喫緊の課題であり、中でも広域的な物流を支える高速道路の役割は極めて重要だ」と挨拶。「東日本大震災から14年余りが経過する中、福島県の復興は着実に前進している。その一方で、常磐道、磐越道では依然として暫定2車線区間が残っており、高速道路が本来備えるべき安全性や定時性を早期に確保する必要がある」として、全区間の4車線化の実現に向け、関係機関に強く求めていく決意を示した。
大会では国定勇人国土交通大臣政務官、森まさこ参議院議員の来賓挨拶に続いて、常磐道代表として松本幸英楢葉町長、東北中央道代表として須田博行伊達市長、磐越道代表として古川庄平会津坂下町長が意見発表した。大堀武新地町長が決議を発表し、総会閉会後、要望活動に移った。
財務相へ予算確保訴え
内堀福島県知事ら要望団は財務省で加藤勝信大臣、国土交通省で水嶋智事務次官、NEXCO東日本本社で由木文彦社長と面談。大会決議をまとめた要望書を手交した。
要望団の訴えに対し、加藤財務相は「4車線化が高速道路の本来の形。厳しい財政事情の下、重点的な予算配分をしっかり心がけながら進めていく。地域活性化や安心安全の確保につなげていくため、引き続き財源の確保をしっかり行っていきたい」と応じ、要望の実現に理解を示した。