整備促進、機能強化求め大会相次ぐ 早期事業化、予算確保へ気勢 伊豆縦貫道合同促進大会 熱気に包まれる

伊豆縦貫自動車道と東駿河湾環状道路の整備促進を目指して活動する静岡県の期成同盟会3団体が18日、東京・平河町の都道府県会館で合同促進大会を開催した。出席者からは、7月30日に発生したカムチャツカ半島付近の地震による津波警報を振り返り、安全な場所への迅速な避難を可能とする半島中央部の「命の道」整備を求める声が集中。来賓・関係者約150人が早期事業化と予算確保へ心を一つにした。

伊豆縦貫道建設促進期成同盟会会長の鈴木康友知事は冒頭、「災害時に確実に機能する道路網構築は急務。道路の全線開通は地域の悲願であり、私が先頭に立って皆様と力をあわせて整備推進を国に強く働きかけていく」と述べた。

来賓出席した国民民主党の榛葉賀津也幹事長はこの日、〝ガソリン減税〟について「暫定が長く続いてきた。国には責任をもって恒久財源を探してほしい」と言及。「暫定税率とはどういうことか改めて考えてほしい」と呼び掛けた。

意見発表では、下田消防本部の笹本雅彦消防長が、「伊豆南部地域のいのちを繋ぐ道」と題し、能登半島への応援派遣で得た教訓を披露。道路整備について、「工事計画にあわせ、インターなどに防災拠点となる公園のようなスペースが必要ではないか」と提言した。

続いて天城峠道路事業化で早期開通を待望する菊地豊伊豆市長が「地域の取り組み」を発表。2019年に開通した月ヶ瀬ICによって変わった「市民の意識と行動」について「『これからできるぞ』で意識が変わった」と、インター周辺の景観保全に自発的に務めた住民たちの活動を写真と共に熱く報告した。

松木正一郎下田市長の朗読により採択された決議は要望書として、来賓出席した沓掛敏夫道路局長に手交=写真=。大会終了後には国土交通省と財務省への要望活動を展開。国交省では高橋克法副大臣に鈴木知事が要望書を手渡した。

パーマリンク