新名神高速道路沿線の6府県2政令市で構成される「新名神高速道路建設促進協議会」(会長=西脇隆俊京都府知事)は5日、新名神高速道路の早期全線開通と全線6車線化の整備促進を訴えるための促進大会を開催した。会場となった東京・紀尾井町の東京ガーデンテラス紀尾井町紀尾井カンファレンスメインルームには沿線関係者ら約150人が参集。ミッシングリンクとなっている大津~城陽間と八幡京田辺~高槻間の早期開通と全線6車線化の早期実現を訴えた。
開会に先立ち、西脇会長が「新名神の全線開通を見据え、沿線ではまちづくりが進む。新名神沿線での取り組みは高速道路を活用した地域振興のモデルとしていきたい。大津~城陽間の開通の遅れは残念だが、安全に十分配慮したうえで1日も早い全線開通と全線6車線化をお願いしたい」と挨拶。政府がまとめた国土強靱化実施中期計画の素案についても言及し「現行の対策から大幅に予算規模を拡大し、通常予算とは別枠で予算を確保していただくよう我々地方からも声を上げていく」と決意を示した。
大会には来賓として、国土交通省から𠮷井章大臣政務官、新名神高速道路促進議員連盟から会長の田村憲久衆議院議員のほか沿線の衆参国会議員、事業者を代表してNEXCO中日本の縄田正社長、NEXCO西日本の芝村善治社長等が駆け付けた。
𠮷井政務官は「新名神は中京圏と近畿圏を結ぶ、日本をけん引する重要な道路」、田村議連会長は「少子化になっても成長できる環境をつくっていかなければならない。新名神は将来を見据えた重要な高速道路であり、全線開通、6車線化に取り組む」と熱く語った。
大会では奥田敏晴城陽市長、岩永裕貴甲賀市長の意見発表、高速2社による事業報告の後、森岡武一大阪府副知事が①全線開通を早期に図ること②6車線化事業中区間の早期完成を図ること➂6車線化未事業化区間の早期事業化を図ること④国土強靱化の取組の更なる加速化・深化を図ること⑤計画的・長期安定的な道路事業のための予算確保を図ること――を骨子とする要望書を朗読した。
続いて、西脇会長ら協議会役員から𠮷井政務官、田村議連会長、縄田中日本社長、芝村西日本社長に要望書を手交。新東名とともに三大都市圏を結ぶ新名神の早期全線開通、6車線化等の機能強化を求めた。