[caption id="attachment_16468" align="alignleft" width="377"] 沓掛道路局長らに提言書を手交[/caption]
「東海北陸自動車道・東海環状自動車道整備促進大会」が8月5日、東京・平河町の全国都市会館で開催された。約3割の区間が未だ暫定2車線となっている東海北陸道の早期4車線化と、東海環状道の早期全線開通を求め、気勢を上げた。
促進大会は東海北陸自動車道建設促進同盟会、東海環状道路建設促進期成同盟会が主催。江崎禎英岐阜県知事、新田八朗富山県知事、一見勝之三重県知事をはじめ、富山・石川・福井・愛知・三重・岐阜6県の市町村長など約180人が参加した。
富山県南砺市の田中幹夫市長の開会の辞で始まった大会では冒頭、江崎岐阜県知事、新田富山県知事、一見三重県知事がそれぞれ挨拶に立ち、日本海国土軸と太平洋国土軸を繋ぐ東海北陸道の早期4車線化、三大都市圏環状道路の機能を担う東海環状道の全線開通と4車線化を強く求める地域の状況を伝え、実現に向け一致協力して取り組む決意を示した。
意見発表では、東海北陸道を代表して岐阜県高山市の田中明市長、東海環状道を代表して三重県いなべ市の日沖靖市長が登壇。田中高山市長は「東海北陸道を利用して多くの観光客にお越しいただいているが、正面衝突などの悲惨な事故や交通渋滞の発生等が懸念される。事故が発生すれば全面通行止めとなってしまう」と暫定2車線であるが故の課題を説明。日沖いなべ市長は「残る県境区間が完成すれば三重と岐阜が高速道路で結ばれる。東海環状道は地域活性化だけでなく、南海トラフ地震発生時にはバックアップ道路になる」として東海環状道の完成、4車線化の意義を強調した。
この後、大会決議をまとめた提言書が江崎岐阜県知事、新田富山県知事、一見三重県知事から国土交通省の沓掛敏夫道路局長、NEXCO中日本の縄田正社長、日本高速道路保有・債務返済機構の逢坂謙志理事に手交された。
大会後の要望活動では、江崎岐阜県知事ら要望団は国土交通省で高見康裕大臣政務官、水嶋智事務次官、財務省で中山光輝主計局次長と面談。高見政務官は「一日も早くしっかり進めていきたい」と大会決議の実現に理解を示した。