東海環状道・本巣~大野神戸開通 名神、中央道、東海北陸道とアクセス向上

[caption id="attachment_16465" align="alignleft" width="371"] 沿線関係者ら約280人が集い、開通を祝う[/caption]

 東海環状自動車道・本巣IC~大野神戸IC間(6・8㌔)が8月30日、開通した。愛知県豊田市から岐阜県養老町までが繋がり、一宮JCTを経由せず関西地方と岐阜県飛騨地方を結ぶ新たなルートが完成。名神高速道路や中央自動車道、東海北陸自動車道等との交通アクセスの利便性が向上するなど、東海環状道を起点とした中部圏の更なる地域活性化に期待が高まる。

8月30日本巣市で式典

本巣市の糸貫ぬくもりの里で行われた開通式典には国土交通省、NEXCO中日本、沿線自治体関係者など約280人が出席した。江崎禎英岐阜県知事は「今回の開通で県内全てが繋がることでこれまで経験したことのなかった未来が実現することは間違いない」と挨拶。「高速道路の開通は人流や経済活動に加え、防災面でも重要な役割を果たす」として東海環状道の早期完成に期待を寄せた。

その後、式典に参加した参加者らを乗せた車やバスが本巣IC料金所より通り初めを行い、大野神戸ICまでの開通空間を走った。

東海環状道は東回り区間を合わせて総延長約153㌔のうち、本巣IC~大野神戸IC間の開通により約9割が開通したことになる。

本巣IC周辺では都市公園「もとまるパーク」が開設されるなど観光振興が見込まれるほか、大野神戸IC周辺では電子部品メーカーのイビデンやファミレス大手のサイゼリヤが新工場を整備中で、人流・物流の拡大、円滑化が期待されている。
残る養老IC~いなべIC間の約18㌔についてはトンネル工事中に湧水が発生したことから、開通時期は未定。同区間が開通すれば、岐阜県と三重県が高速道路で結ばれることから、早期開通が望まれている。

■住民ら約4千人 開通プレイベント

東海環状道・本巣IC~大野神戸IC間の開通を記念したプレイベント「もとすまいるウォーク&なつまつり」が8月23日、本巣ICに隣接する「もとすまいるパーク」で行われた。

開通前の東海環状道を歩く「もとすまいるウォーク」には、親子連れなど沿線住民約4000人が参加。本巣PAを発着点に、本巣ICまでの往復約3㌔のコースを歩きながら、東海環状道上から見える景色を楽しみ記念写真を撮るなど、普段歩くことの出来ない高速道路のウォーキングを堪能していた。

セレモニーでは、本巣市の藤原勉市長が「開通による波及効果を、今後の地域づくりに活かしたい」と語った。

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